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【研究メモ】診断型・対話型組織開発の特長を引き出すために、外部支援者は、何に留意する必要があるのか?[後編]~ Nagaishi(2024) Diagnostic and Dialogic OD Approaches in a Collaborative Inquiry for Change からの学び

前回に続き、Nagaishi(2024) Diagnostic and Dialogic OD Approaches in a Collaborative Inquiry for Change からの発見事項を中心にお届けます。

概要はこちらにまとめてあります。
(ほんと概要だけです)

本論文では、まず診断型と対話型の適用についての、最近の議論について整理がなされています。




対話型組織開発を提唱したBushe教授・Marshak教授も診断型・対話型ODについて、必ずしも単独・別々での運用を推奨しているわけではないというのは、改めて興味深いしてきだと思いました。元の論文も見てみたいと思います!

重要な概念である、「マインドセット」「診断型/ 対話型ODの変革プロセス」についても、整理をしてくださっています。

同じODでも、前提が大きく異なるので、特に理論的な面において、どの様に整理できるのか?は、引き続き自分も、自分の言葉で説明できるように、勉強を続けたいと思います。

インタビューを通じて確認された、社内実践者の御三方の発話も、プロジェクトを通じてのマインドセットの変化が表れていて、とっても読み応えがあります。ぜひ!

そこから見出されたRQへの回答は・・・

改めて、外部支援者がの介入の仕方、あり方が非常に重要だなと感じました。

プロジェクトの状況を捉えつつも、「錨」としてブレずに対話的(生成的な)な側面を重視したマインドを発信し、アクション(問いを投げかけ)を続けること。プロジェクトメンバーの心理的な状況に配慮した上で、診断型・対話型の手法を柔軟に組み合わせていくこと。

本論文を読めたことで、自分自身がプロジェクトに入っていくときに、留意するポイントについて、引き出しが増えました。

今、取り組んでいる伴走型のプロジェクトでも、本論文からの学びに留意しながら、取り組んでいきたいなと思います。

アクション・リサーチ型の分析の具体的な実践事例という意味でも学びが多かったです。ありがたいのことに、現場実践の機会は多くいただけているので、それをどう研究に繋げられるか? 改めて考えてみたいなと思いました!

永石先生、貴重な学びの機会をありがとうございました!!

#組織開発
#対話型組織開発
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