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【研究/ 実践メモ】クライアントの”感情の状態”への感度を高めたコーチングとは?~『成長を支援すること』 第3章 「思いやりのコーチング~持続する望ましい変化を呼び起こす」からの学び

『成長を支援すること』 第3章 「思いやりのコーチング~持続する望ましい変化を呼び起こす」からの学びです。

思いやりのコーチング=ICTコーチング(Intentional Change Theory:意図的変革理論)について、具体的にどの様に取り組むのか? と思ったときに、本章が直接的に答えてくれる内容になっているかと思います。
思いやりのコーチングは、直線的にステップを踏んでいくというより、5つの重要な要素について、時には行ったり来たりしながら、検討を深めていくとのことです。



なので、上の図も直線的というより、行ったり来たりする流れになっています。

思いやりのコーチングの全体を通じて、強調されているのは、”PEA>NEA”という状態です。



PEAが優位な状態を作ることで、副交感神経を活性化させ、リラックスした状態で、新たなチャレンジに取り組んでいくことが重要とされます。NEAが優位の、怖れや不安、怒りや義務感に支配された中で、強制されるのとは違うのですね。

各Discoveryにおいてどのようなアクションをとり、コーチはどのような支援を行うのかを、まとめてみました。



Appreciative Inquiaryを開発したDavid Cooperriderや、
経験学習のDavid Kolbも、ケースウェスタンに所属しているのですが、Discoveryという言葉や、新しい行動の実験と実践を重視していることころに、彼らからのの影響がみられるかもと思いました。

どの要素も重要なのですが、個人的には、最近の問題意識も踏まえると、

・行動が”完全に習慣”になるまで支援すること。
・個人の努力に依存するのではなく共鳴する関係といったピアなサポートグループの力を借りる(仕組み化すること)。

なんかは、大事なメッセージだなと思いました。

コーチングのお手伝いをしていても、ビジョンの検討やアクションの具体化まではお付き合いできても、かけられる時間や予算の関係で、それ以降の行動の定着というところまで、関われないこともあります。セッション期間内でできるだけ、行動の実践まで意図して働きかけますが、セッション終了後以降は、クライアントさんに任される形になります。

組織開発のプロジェクトでも同様ですが、”ビジョンに近づく行動が習慣化”されない限りは、現状を維持しよう・戻ろうとする力も強いので、打ち上げ花火的なイベントで終わらせないためにも、変化を持続・定着させるための、仕掛けもとっても大事だなと思います。そこら辺の具体的なアクションや仕組も検討してみたい!

本書では、ピアサポートグループを、”個人的のための取締役会”と称しているのも面白かったです。

私は、”豆腐並みの意志の強さ”しかないので、テーマごとに、ピアサポートのグループに参加しているのですが、いい意味での緊張感もあり、前に進みやすいかなと思います。

思いやりのコーチングは、取り組む内容がクリアで、再現性の高いアプローチだなと感じました! 


※本日のブログは、読書会当日の佐渡さんの発表・レジュメを参考にさせていただきました。各プロセスで取り組む内容がわかりやすい整理、ありがとうございました!

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