心理的瑕疵

年末を迎えるのに縁起でもない案件と思いますが、弊社で購入した不動産についてアップ致します。

以前k市で購入し販売したマンションは築浅で駅近く、周りでも人気のマンションで、業者さんから持ち込まれ購入しました。独身の女性がお住まいで、ある時近くに住む母親が娘からの連絡が無かったので、訪れて亡くなっている娘さんを発見したのです。死亡後2か月近くたっていました。

弊社に持ち込まれた時には、一部内装が改装され、何事も無かったような状況でした。しかし、その事実を告知しなければ販売できません。今回は自殺や事件性のある死亡でなく、病死なのですが、告知は必要なのです。

このような事実を知って購入するわけですから、価格で調整する他ありません。販売についても価格で買主様に納得していただくほかはありません。ですので、神社のお祓いをして、相場価格より格安で販売をしました。

人気のマンションが安く売りだされたので、直ぐに購入者が現れました。安いからと言って、お住まいになられるのに気になるのではと心配しましたが。購入者は賃貸に出されるとのことでした。

ここで購入者への告知事項は何年たっても必要なのですが(それを知ってたら購入しなかったが基準)、賃貸に出した場合は初めは告知が必要だが、次からは告知がなく普段通りに貸し出されるようです。賃貸の業界の慣習で、認知されているようです。

今回のように身内の方が見に行って、発見まで2か月くらいの場合でも心理的瑕疵で延々と告知が必要な場合と、空家で事件・自殺があった場合も価格は大幅に下がってしまいます。今回は賃貸に出すとのことで対応できましたが、空家にするくらいの不動産は賃貸にも不向きですから、後処理が大変です。建物を壊し更地で販売しても、告知が必要なのは言うまでもありません。

空家を保有してる場合、使うのか、更地にするのかの判断は早くすることが転ばぬ先の杖になると思われます。決まらない場合でも「空き家・空地管理」は大切です。

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