前回は取得時効の例を書きました。10年そして悪意でも20年で、占有者が取得時効を援用できる。今回は地中埋設物と消滅時効について書きますね。 相続が発生し、相続税支払いのために3か所の畑利用の土地を仲介及び買取りをした事例です。税支払いぎりぎりで依頼を受け、支払いに間に合うように、契約や対応をしました。 決済前に買主のハウスメーカーさんがサウンディングしたところ、鉄の棒が入っていかないと連絡を受け、コンクリートなどガラが入ってるかもしれないので、立会いの下掘削しましたところ
新年初は長く放置してた空地を、隣地が駐車場として利用していた事例です。現在進行中ですので、フェイクを入れて書きます。人づてに聞きますと、どうも隣地が自分のものと主張してるようです。 「他人の土地が自分のもの」になる魔法はあるのか。それが「取得時効」として民法にあるのです。善意無過失で10年以上占有してる場合。また、悪意であっても20年以上占有してる場合です。 当該空地所有者は首都圏に数多く土地を所有する資産家です。今回はS市にある120坪位の土地の売却で紹介を受けたもので
年末を迎えるのに縁起でもない案件と思いますが、弊社で購入した不動産についてアップ致します。 以前k市で購入し販売したマンションは築浅で駅近く、周りでも人気のマンションで、業者さんから持ち込まれ購入しました。独身の女性がお住まいで、ある時近くに住む母親が娘からの連絡が無かったので、訪れて亡くなっている娘さんを発見したのです。死亡後2か月近くたっていました。 弊社に持ち込まれた時には、一部内装が改装され、何事も無かったような状況でした。しかし、その事実を告知しなければ販売でき
懇意にしてる元市議会議員さんは困った時に連絡を寄こす方でした。土木会社から土地を担保に借り入れし、困り果て私が同行し交渉した事や別の土地をハウスメーカーに売却する時の立ち合いなど、人助けをした方です。 その後また別の場所を売ったとのことでしたが、売った後、打ち合わせの時に知ったんです。売却した敷地に小屋が建ってて、空家になっていたとのこと。その小屋から変死体が発見されたとのことでした。浮浪者が入り込み亡くなったが、事件性がないとの結論になったとの事でした。 事件性がないと
前回は所有地に奥2軒の水道管が設置されてた話を書きました。今回は最近起こった件をご紹介します。 弊社が購入した敷地の奥が売り出し中でしたので、購入することにしました。業者さんが仲介を受けてるので調査してあるかと考えてましたが、念のため弊社で調査したところ、S市水道部の図面では敷地内に連合管が埋設され、連合管から3軒に分岐されてることになっています。 近隣の水道メーターの位置や止水栓を調査しましたが、新たに本管から引込をしたのではと推定されました。現地を掘削しないと真偽が分
以前のことですが、業者さんからさいたま市の不動産の購入依頼が来ました。売主さんは1年かけ、代襲相続人ら20名を超える皆さんの了解を取るため、奔走してたようです。纏まりそうだったので、今回の買取の依頼になりました。ですから業者さんも本人も不動産調査をしてませんでした。 法務局、市役所そして現地調査を実施しました。先に現地調査した時に違和感を感じました。位置指定道路には水道の弁らしきものはなく、敷地の裏側スペースがあり、各戸の水道メーターが異なる場所に設置されてました。 役所
築年数が10-20年では、土地・建物に関する大きな問題は少ないですが、転ばぬ先の杖として、少し気にされたら良いと思います。心配なのは築40年以上の土地・建物です。ご自身が所有される不動産もそうですが、将来相続するかもしれない親の家などです。一緒に住んでない場合など、気にしないことが多いですね。 「謄本・公図を確認」 所有の不動産や相続予定の土地建物など、誰でも取得可能な謄本・公図で確認しておくことをお勧めします。面積や名義人そして抵当権などが確認できます。他人名義だったり
住宅・不動産に携わり40年を過ぎました。特に起業後の10年間は問題のある不動産を扱うことも多く、その経験や解決の一部でも皆様のお役に立てばとの思いが強くなりました。 お客様の個人情報の関係で、場所や内容に手を加える事はあります。その中の一つが不動産で「困った」にお役に立てると確信しております。勿論、問題は簡単なものから厳しい状況もあり、全てが魔法の杖で解決することは出来ませんが、まず一歩はご所有の不動産・住宅を見つめる事をお勧め致します。 大切な価値ある不動産を負動産・腐