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蒼穹を翔けばやとて握る凧の糸

あけましておめでとうございます。
お正月は義実家にて過ごしています。
祝田神社、大師堂と初詣に行き、大師堂では般若湯をいただいた。焚き火の匂いが心地良い。
元旦らしい元旦を迎えました。
年越し元旦といえば普段つけないTVをつける、主にお笑いを求めるみたいな行為はアレはなんなんでしょうか。僕だけですか?
ちなみに一週間前の話を蒸し返すようですが、僕は真空ジェシカのネタが2つとも好きでした。令和ロマンの優勝に異論はないですが、腹よじれるぐらい笑ったのはこっち。何回見ても面白い。今思い出しても面白い。

年末にホームセンターで買い物をしたとき、1歳の息子がタタタッと駆けて手に取ってから決して離してくれなかったアンパンマンの凧を揚げました。息子はアンパンマンが大好きです。
走って凧を揚げるのはお姉ちゃんの役目。

この小さな背中が無条件に愛おしい

ところが途中からアシストする大人のほうが夢中になってしまい、妻のはるちゃんが凧揚げの才能を発揮。

揖西町は見晴らしの良い田園地帯で、電線が少なくて凧が揚げやすい。
揖西町に来るたび感じていた空の開放感は、電線の少なさが心理的影響を及ぼしているのかもしれない。

昨日は晴れて風が適度にあり、糸を全部使ってかなり高いところまで凧が揚がりました。

妻の無条件に楽しそうな顔。久しぶりに見た。
器用なんですわ。

凧揚げなんて何十年ぶりだろう。
遠くなっていく凧がかわいい。
ちょっと貸して、と交代してもらう。
クイックイッと引っ張って高度を上げていく。
凧を使って、手の届かない空の見えない空気の流れを知る。凧糸一本で空と繋がる。
その風を感じる手応えが、なんだかめちゃくちゃ心地良かった。凧糸の握りを手放すときっとどこかへ飛んでいってしまう、その小さじ一杯分ほどのスリルも凧揚げの良さ。

今年はこういう気持ち良さの感覚をどんどん研ぎ澄ませていきたいと思っています。

風といえばもうひとつ、紅白の藤井風の映像がめちゃくちゃ素晴らしかった。紅白はさまざまな要因で個人的にどうしても白けた気分になってしまうことが多くて敬遠し、昨年のもリアルタイムでは見なかったけれど、タイムラインで流れてきて「なんだこれは!」と戦慄。演出が素晴らしすぎる。
室内のリッチな照明から屋外へと切り替わる瞬間、露出がシームレスすぎてどうやってんのかわからない。
朝のビルの反射光を演出の要素に入れてしまう大胆さ。そして生中継?信じられない。
あまりに豪胆かつ集中力が凄まじい。
曲の良さもさることながら優れたチームワークをまざまざと見た。これはとても良いものですね…

この投稿のタイトルをどうしようか考えていたら、風さんのこの映像が見せてくれた光景と今日の凧体験が奇しくも、はっぴいえんどの『風をあつめて』の素敵な歌詞に重なるものだなと思った。

とても素敵な
昧爽どきを 通り抜けてたら
伽籃とした 防波堤ごしに
緋色の帆を掲げた都市が
碇泊してるのが 見えたんです
それで ぼくも

風をあつめて
風をあつめて
風をあつめて
蒼空を翔けたいんです
蒼空を

『風をあつめて』詞:松本隆 曲:細野晴臣

「伽藍とした防波堤越しに緋色の帆を掲げた都市が碇泊しているのを見た」という松本隆の文学的な表現。
僕はこれを、「起き抜けの路面電車が海を渡るのを見た」のと同様に、幻に類するものだと思っていたけど、このあと「摩天楼の衣擦れが舗道を浸すのを見た」のは都市に風が吹いたところを見たのだし、もしかしてこの歌の主人公は今はないNYの光景を歌っていたのだろうか。それとも東京の話?

藤井風の『満ちてゆく』も、『風をあつめて』も、儚さと静かな肯定感が心地良い。あの凧に乗って蒼空を翔けたら、僕の意識はどこまでいけるんやろか。

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告知:
龍野暮らしの明日を1mmだけ面白くする文化系会合タツノへぇへぇクラブのお知らせです。
月替わり、本/音楽/地域ネタのローテーションをまわしながら毎月第2金曜日に小さく集まりを開いてます。
1月は『第21回酒呑書評合戦/ビブリオ飲み会』お題は「へび(蛇/巳)」です。

おかげさまで21回目!
今回のお題は「へび(蛇/巳)」です!!!

へびが出てくる作品でも、へびについての本でも解釈は自由!!
いわば試みの地平線!!  

とにかく面白い本面白い著者が知りたいんじゃい!
自由に本を紹介し合いましょう。

※毎回変わるお題は、それぞれさまざまな解釈ができます。
どのように解釈して紹介したい本に結びつけていただいても結構です!ルールの上なら自由にお遊びください!
テーマと紹介本との関連付けが多少強引でも、「なるほど!」「そうきたか!」と聴衆を唸らせることが出来たら成立とします。
「へび」というキーワードでぴーんと来た本がある!
紹介したい本がある!!という方、
是非是非ご参加ください!

【第21回酒呑書評合戦 ビブリオ飲み会】
決戦の地は「菓子と珈琲 朔」さんです!
https://www.instagram.com/tatsuno.saku
1月10日(金) 18:30からオープン
19:00からスタートします!
お飲み物は各自持ちこみでお願いします!

本が好きな人たちと語りましょう。
※ビブリオバトルとは・・・
みんなで集まって、読んで面白いと思った本を持ち寄り、1人持ち時間5分で本の紹介を語る。
「どの本が一番読みたくなったか」を投票し、最多票を集めたものを「チャンプ本」とする。
そういう遊びです!
(正しい公式ルールはこちらからご確認ください↓
http://www.bibliobattle.jp/rules )
本家は知的書評合戦だけど、
タツノへえへえクラブ版は酒呑みながらやる「酒呑書評合戦」。バトルというより飲み会です。
挑戦者のアツい語りをつまみに飲む。
新しい本と出会う刺激に酒が進む。
意識は低く、心はガチで!
というトライアルです。

告知:神戸のイベントに選曲担当で出ます。

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さいたくま | studio l.o.a
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