5年後ビジョン
愛くるしいポニー、イルカ、ハムスター、ポメラニアン、猫と動物たちの姿が今日も脳裏にちらついている猫目です。みなさま。こんばんは。お元気でしょうか。最近ではもっぱらツバメに魅了されています。巣立ったツバメたちが空を滑走する姿は見ているだけで胸を打たれます。
なんといったらいいのでしょうか。
わあ~!
これが空っ!これが風っ!これが飛ぶっ!
飛ぶってめちゃくちゃたのしい!
と言いたげな自由でルンルンしたあの飛びかた…。こちらまでたのしい気持ちになってきます。ありがとう、ツバメたち。今年も元気に空を謳歌してくれて。
平均時速50キロ。
最高時速200キロ。
急上昇と急降下。
親鳥の華麗なるツバメ返し。
子どもたちのルンルン飛び。
猫目は毎日あなたたちの姿を目にするだけで幸せな気持ちになります。
・・・さて
本日は、先週に引きつづき、目的について考えていきたいと思います。
なぜ、私たちは目的を定めようとするのか?
という問いに先週 猫目はこう答えました。
「目的を定めることでブレることなく進んでいくことができるから」
なにか障壁が現れたり、悩んでしまったときに立ちどまり、ふり返り、原点を再確認することは目的達成のための大きなポイントになります。
私たち人間には”生きる”という最大の目的のほかに、細分化された多くの目的が存在します。それは私たちが感情を持っているからこそ生まれる目的です。ただ、やはり一番は「生きる」ことが目的。そこにどう生活やら理想やらをどう盛り込んでいくかが重要になってくるのだと猫目は考えます。
ひとつ例にあげてみると、このnote。
猫目はこれまでnoteを書く目的は年ごとに変えてきました。昨年と今年は、創作や動物のことを発信していくことを目的に定めています。そこをさらに深堀していくとより明確な目的が見つかります。
といった具合に、ハテナを繰り返して自問自答をすることで、目的の輪郭がぼやけたものからはっきりしたものへ変わっていきます。
このようにして今週、猫目は自身で思いつく限りのハテナをぶつけてきました。が、残念。
そこには限界がありました。
自分の考えや疑問というのは、ある程度の広さはあるけれど、どうしたって自分の概念という枠内に留まってしまいがちです。
発端となる質問は自己の概念の内側に存在していますし、それら質問にたいして「どうして?」と追求したところで、結局は当初の質問に紐づいた問いかけを連鎖することしかできません。
そこで他者の登場です。自分以外のだれか(それもよく猫目のことを知ってくれているひと)に質問を受けてはじめて気がつくことは多くあります。
もちろん自問自答をしないよりはするほうがいいと思っています。ですが、さらなる視野の広さや新たな視点を求めているのなら、他者の目と頭脳とお借りすることが有益です。
先週、木曜日。
ひさしぶりに鎌倉へ行って文章の先生とお会いしました。先生はもとから鎌倉に住んでおり、猫目が小説を書くことを決めたときからお世話になっています。かれこれ4,5年前からのお付き合いになります。
鎌倉駅から歩いて15分の立地にある「佐助カフェ」という、もうステキとしか言いようがないカフェにて2時間ほどお話をさせていただきました。
今回、猫目をお誘いしてくれたのは先生のほうです。そのことが非常にうれしかった。それなのに猫目ときたら持ち前の”おふざけ精神”を発揮して(しなくていい)いらぬことを述べてしまう始末。
「今日こうして猫目さんとお会いしたのは、猫目さんの才能を高く買っていて、ぜひ小説を書きつづけてほしいから」
という先生の丁寧で重みのあるせりふに対し、猫目は開口一番「プロダクションの方ですか」と冗談を言ってしまいました。
そもそも先生は猫目の講師であるけれど、それ以前に授業とは関係なしに(金銭関係なしに)創作のご相談や、やり取りをさせていただいています。
ただでさえ多忙極める先生であるのに、なぜこんなしょうもないことを口走ってしまったのか。まったく理解しがたい発言でした。その節は大変失礼いたしました。
そんなわけで、この失言以降は猫目のほうもしっかり腰と目を据え、会話に集中させていただきました。
とりわけ、今後の展開と目的について。
5年後にどうしていたいか。
まずは5年後ビジョンについて話し合いました。
方向性を明確にする。まずはこのあたりをきちんと定めていこうと決め、うんうん悩んでいたことや現段階で思っていることをばばーッとしゃべり尽くしました。
それに対して先生は質問を重ねてくれます。この質問こそが上記で述べた、より広い視野や未知の視点を猫目に開示してくれます。
じっさいここ最近は創作意欲が減退していたこと、自信を失っていたこと、べつに小説で食べていかなくてもある物語さえ書ければそれで満足だと感じていたたこと、そもそも書きたい(問いかけたい/訴えたい)テーマが無ければ書く必要がないのではないか、という疑問などなど。
ありとあらゆる想いを
真正面からぶつけさせていただきました。
それら猫目の考えを受けた先生の答えは・・・
変わりませんでした。
「猫目さんは小説を書くべきです」
以前、なにがあっても売れる小説を書くんだ!と猫目が熱意に燃えていたころ、たしかに先生にこう言ったんです。
「先生…もし、わたしが小説を書くのを辞めるなんて血迷ったことを言いだしたら、ぜったいに止めてくださいね」
当時の猫目はおそらく笑っていました。笑ってしまうんです。なにかにつけて簡単に。それは、きっと自分が傷つきたくないから。「これは本心から言っているのではないですからね~」なんていう、ひどくくだらない保身に過ぎない行為の一環です。こういうのは悪癖というんですね。きっと。
で、猫目はそのときもコーヒー片手に啜りながら笑っていました。そんなことを言ったって事はそう簡単じゃないんだ、とすら思いながらズズズと不快な音を立てて、もう底を尽きた薄茶色の中身を吸いつづけていました。
それでも先生は同じことを口にします。
小説を書きつづけるべきだ、と。
これはだれにでも言っていることじゃない、と。
自分はこれでもなかなか忙しいんです。わざわざお世辞を言うために来ているわけじゃない。そう笑わないでおっしゃられます。
さすがの猫目もコーヒーを吸いあげることを諦めました。中身はとっくに空っぽです。そこにはもうなにもないのだから、あたらしいモノを注がなくてはいけない。いよいよ真剣に5年後ビジョンの構想をはじめました。
5年後。
ポメラニアンと猫とポニーのいるちいさな家で、猫目は小説を書く。ただ書いているだけじゃなくて届ける。だれに?
もちろん、読者です。
猫目が書いた物語を待っていてくれる愛する読者のために、書く。書きつづけて届ける。これが5年後のビジョンであり目的です。
猫目の人生における目的はやはり小説を書くことなんです。それしかできない。それ以外に興味がないわけじゃない。
ただ、いまは決して手の触れられないポメラニアンと世界を共にすることも、訴えや問いかけを届けることも、猫目も場合、小説でないと実現しないんです。
5年後、小説を書くことを依頼されるために今やるべきことを、たどっていく道を先生と一緒に構築していく。
そういう話ができたことに今、
猫目は”ありがとうの気持ち”でいっぱいです。
ひとりじゃない。
そのことがどれだけ心強いか。
5年後ビジョンがイメージできた。その目的のために今後どういう道をたどっていくか。現段階ではまだ抽象的な部分が多いので、ここからきちんと具体的に整えていきたい。そのためにど真剣に考えていく所存です。
本日もさいごまでお付き合いいただき、みまさん、ありがとうございました。みなさんが居てこそのnoteです。これからもどうぞ猫目をよろしくお願いいたします。
それにしても鎌倉は不思議な場所です。まとっている空気そのものが違う。歩くだけで廃れることのない古き良きモノに出会い、あたらしい思考が芽生える。一歩、地面を踏みしめるたびに湧いてくる雑多な感情たち……なるほど。これは文豪が生まれるわけだ……ひとり帰路につきながらそう感じずにはいられませんでした。
鎌倉という場所そのものが与えてくれる空気や気配、感情をそっと持ちかえって今、つぎの道を模索中です。
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