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短編小説で、印象を残せるのは〇〇だ!

短編小説を書こうと思う。
訳あって6日以降に書こうと思う。
目標は、読者への印象を残すこと。

そのためには何が必要だろう?

なにを組み込めばハッと驚くような、
読後も気にしてしまうような物語が残せるだろう?

そんなことを巡り巡り考えて、出たのは以下の4点。

①どんでん返し等の『エンタメ』

②『味の濃い五官(とくに味覚)』
=『美味しい』つまり『食べもの

スピードのつかみやすい恐怖つまり『ホラー』

④『不気味』『奇妙』

この最後の「不気味・奇妙」がね、いやほんと好き。小説でいうと、江戸川乱歩なんか特に好き。言い知れぬ、説明できない、あのぞわぞわ感がベスト。

奇妙な短編を書くにあたってのお題は、いかに得体が知れていないか、手を伸ばしても届かなぬ場所に置かれてあるかに限ると思う。

それから速度。短編だと速度も大事。スーっと速やかに寄ってくるホラーストーリーと違い、「不気味・奇妙」はもっとゆっくりべとべとぬらぬら、ぬるぬる?ちょっと適当なオノマトペが思い浮かばないけど。

「すーっと背後に…」よりは
「ぬーっと背後に…」って感じかなと思う。

自分が物心ついたとき、はじめて「怖っ!!」でなく「なにっ!?」と感じたアニメキャラクターがあるんだけど、それが『もののけ姫』の『タタリ神』。怖さよりも奇妙さが残った。印象的だった。その時にこう感じた。

怖さよりも、得体が知れない「奇妙なもの」の方が記憶として長く残るんだ。

いやあれは驚いた。というより今でも驚いている。奇妙の世界では、絶対「〇〇だ!」と断言できないものが勝つなと思った。

金曜ロードショーを見たあの晩ね、本当は傍のお母さんに伝えたかった。

「ママ!見て!この…この…この…もじゃもじゃのヌルヌルの、赤と紫と黒とね、目は二つとも真っ赤で!脚は何本もあるの!8本くらい!それでね、うじゃうじゃでね、それでね、ヘビみたいな、腐った色のうどんみたいなのが右とか左とか上とかに伸びて……それでね……」

言うまでもく、お母さんは「?」の色を浮かべて優しく頷いていた。「ママ、タタリ神知ってるの?」「なにそれ?」「(もう説明が難しい)自分で見てみて」なんて、この記憶は懐かしい。

とりわけジブリには、そんな感じのものが多い。同じ『もののけ姫』でいうと『コダマ』も『デイダラボッチ(シシガミさま)』もそう。

『千と千尋の神隠し』で湯屋に突如として登場したゴミ……の塊……あれなんでしたっけ。ここらへんの複雑さがまた好きなんだけど、たしか川の神様でしたよね。

あの設定、小学生ながら泣けました。「ああ、川に、こんな大量のゴミがあるなんて!!」とか何とかいって、ちゃっかり近所の川を突然意識し出したりしねて。それで環境問題を題材にしたレポート学校に出す、みたいなね。影響されまくり。

ああそうだ。『オクサレさま』ね。

あれはインパクトしか残さない。やはりね、得体が知れないから、ずっと残るんだよね。何年経っても。それを踏まえて、ここポイントだと思うんだけど、得体知れないくせに何かに近いんだよね。

なんか日常で「見たことあるような」気がする。


錯覚かもしれんけど、知ってるのに知らないみたいな奇妙な感覚。厭だね。でも好きだね。自分の知らない、なにか、がそこにいる。好きですね、自分はすごく好き。

すみまんせん。ちょっとジブリの話に偏ってきてるけど、最後に例を出すと、やっぱり『となりのトトロ』ね。あれだって今思えば「トトロ」は「トトロ」でしかないんだけど。

小っこいのと中くらいのと大きいのと、猫のバスとって、あのイラストみたら「ああ、トトロだね、かわいいね」で丸く収まってるけど、あれよく考えたら、だれ?なに?

ええ誰なの?

「あなたトトロっていうの」

ってメイちゃん言うけど。いやあなた、そうか、トトロっていうのね。今でも思う。何度見返したって、あれはトトロなんだけど、でも、だけど、やっぱ、トトロって何者ってなるよ。

たまにトトロの形した木とか雲とか、水溜りとか見つけて「あ、トトロみたいはーt」とか思っちゃってるけど、え。トトロってなに?

あの木も
あの雲も
あの池も
すべてトトロよ。
本当はブナの樹で
入道雲だったりで
それなのに、いつの間にか全部トトロよ。

どうゆうこと?

って思ったときにね、話戻すけれど、やっぱね、奇妙なモノって強いよ。

だから自分は短編を書くとすれば、極力「奇妙で得体が知れないけど、なんか見たことある気もしなくない」というものを書きたいね。

まあこれはね、自分が『エンタメ』やら『美味しい食べ物』やらを書けないっていう欠点があるからというのも一つの理由なんだけどね。なんというか、だから、このつぶやき記事は、ええ、詭弁。


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