見出し画像

【眼内出血】赤目になったハムスター

昨日は関東、とくに風が強かったですね。て、台風なんだから当然ですよね。そもそも台風は強い風とともに雨を伴う現象。どうもわたしたちは雨を気にしがちですが、主役はどちらかといえば「風」なんですよね。

なので、風。
めっちゃ強かった。

もちろん台風には細心の注意をはらっていきたい。その上で言わせてください。やっぱり風ってウキウキします。

そんなわけで反省点がひとつ。

昨日、風が出ているうちに小説のプロット練り直しておけばよかったーっ!!

あれだけ心が躍動していたのに……と、本日土曜日。ひとり反省会をおこなっている猫目です。みなさま。こんばんは。台風13号(現在:熱帯低気圧)の影響はまだ続いており、各地で雨雲が活発化しています。油断しないで気を引き締めていきましょう。


それでは本題です。

先週につづいてハムスターのお話です。本日の主役も先日と同じく、ジャンガリアンハムスター(1・2歳)のツキちゃんです。

脳腫瘍もしくは脳の神経疾患かもしれないと診断を受けたツキちゃんは、あれからだいぶ元気になりました。

つねに首を斜めにして歩いていた彼女は日によってはまっすぐ歩けるようになり、あれだけ食べなかったご飯(あいかわらずペーストですが)もけっこうな量を食べてくれるようになりました。

こうなってくると猫目のルーティンには「ペーストごはんをつくる」「ペーストごはんを口もとへもっていく(食事介助?)」が組みこまれ、今ではツキちゃんと大の仲良しです(猫目はそう思っています)。


脳疾患の場合、いつ、転倒してしまうかわからないので獣医さんのいうとおり、ひとまずまわし車は完全撤去。猫目はいいます。

「でも先生、ツキちゃん、まわし車がないとパニックになってしまうんです」

「そこは、リフォームしたんだよとツキちゃんに伝えて環境に慣れさせてあげてください」

なるほど。リフォームですね。

「人間と同じで極力リスクは避けたほうがいいんですけど、動物はうまく状況が理解できていないので混乱することがあります。だから、飼い主さんがしっかりやってあげることが大切ですね」

たしかに先生のいうとおりだ。というわけで、まわし車を撤去してから1週間が経つわけですが・・・

まわし車を置いていた場所にハムちゅぐら。

・・・本人、まったく気にしていません!

むしろ、そこにまわし車があったことをお忘れになっているのではと思うくらいケロッとしております。さすが生きもの。適応力が並外れている。今、この地球上に生き残っている種はすべて環境に適応できた者たちです。

絶滅を左右する要因は強さではない(人間除く)。どれだけ環境に適応できるかどうかだ。結局のところ適応できなかった者は滅び、適応できた者は生き残る。

と、ある生物学者が述べていたことを思い出し、まぶたがじんわり熱くなりました。生きものはすごい。すごく強い。

そして、それは力ではないんですね。

そういうわけですのでツキちゃんは強い。まわし車がない環境に早くも適応している。ひまわりの種がむけなくなった自分を認め、猫目の指からペーストのごはんを食べている。

そして

「あ、今日は首がななめに傾く日だ」

といわんばかりに身体全体がななめに傾こうがいっさいパニックをおこさなくなった。

とはいえ

急に動きが速くなることがある。そういうとき、彼女は決まってプラケースのゲージに齧りつく。

ガジガジガジ。
ガジガジガジ。
ガジガジガジ。

もとよりあきらめの悪いツキちゃん。いったん齧りはじめると止まらない。ので、猫目はそれに対応すべく深夜何度か目を覚ましては部屋の安全なところ(たいてい布団の上)を散歩してもらっている。

野生のハムスターは普段から巣の周辺をパトロールをする習性があるという。ツキちゃんは飼いハムだが例外じゃない。布団の隅から隅までひと通り歩いて(ときに転げながら)入念にパトロールをおこなう。

すると

「よし、今日のパトロールはこれで完了だ」

とすんなり眠りにつくのだから、やはり、生きものはすごい。脳に疾患が隠れていようがなんだろうがパトロールを怠らない。

赤目になったツキちゃん

さて、そんなある夕方。猫目が仕事を終えて家に帰ってきたその時です。いつもの通り「ただいま」とまずは亡き愛犬に声をかけ、それからツキちゃんの様子を見にいく。

と、ツキちゃんはいつも通り、寝床となったトイレでのんびり過ごしていました。

「ただいま」

と頬をほころばせる猫目にいつもの通り、ツキちゃんからの返答はありません。そしていつもと変わらず半分だけ目をひらいて眠っています。

・・・ってあれ?

今・・・


ツキちゃんの片目が一瞬、赤く光った気がする。

まずいな。

パソコン画面の見過ぎかな。前もあったんだよね。視界がぼやけたりってこと(ドライアイでした)。でもまさか赤く映るなんてな。

そういえば下のトイプードルも赤目なんだよな。でも、あれは生まれつきの赤目でそして弱視。気のせいにしては赤かったけど大丈夫か、これ。

阿呆な猫目はまず、自分の目を拭いました。そして今一度、見えている世界に異常がないことをたしかめてからツキちゃんをじーと観察。


噓、嘘、うそ。


ほんとうに目が赤い。

それも片目だけ、まっ赤。

この事態に半ばパニックをおこしたのは、いうまでもなく猫目のほうです。猫目はすぐさまツキちゃんを診てくれた獣医さんへ状況を連絡(病院のサービスでSNSでやり取りができるのです)しました。

1時間も経たないうちにご返信があり、

『写真ではわかりにくいのですが、片目だけ赤くなるのは眼内出血などが疑われますので……中略……明日早めに受診することをおすすめします』

とのことでしたので猫目はさっそく受診予約をしました。なにはともあれ、このサービスのおかげでネット情報の波におぼれることもありませんでしたし、なにより専門家(それも、かかりつけ医)からの言葉によって不安が小さくなりました。

なにかしら

アクシデントが発生した際によく

「猫目さんって冷静だよね」

とよくいわれますが、否。

それはある程度の情報を事前に得ていて、かつ、想定範囲内であるからであって目の前のちっこい動物にかんしていえば無知も同然です。

こういうパニックに陥りかけている猫目は、たしかに傍からみたら黙りこくっているので冷静に映るのかもしれません。

しかし

内心、めちゃくちゃ焦っております。とくに、いくつかの考えられるケースの分母が少なければ少ないほど気持ちは逸ります。

知識があっての知恵です。
知識がなければ知恵もなにもありません。

そんなとき、ネットの情報を読み漁るのは得策とはいえません。たとえそれが「GPT」や「bard」などの人工知能だとしても現場の専門家の意見とはやはり違います。

眼内出血 ー 目のなかの血管が破れてしまい、そこから血液が流出している状態をさす。

この眼内出血。原因は外的なものも考えられるとのことでした。たとえばハムスターの場合なら、二階から転落したことなどがその要因にあたります。

もちろん、犬や猫そして、人間でも起こりうる症状です。

ハムスターなど身体がちいさければ小さいほどリスクは高く、一刻も早い処置が望まれます。

というのも、眼内出血は眼圧も関係しているため放置してしまうと最悪の場合「破裂」してしまう可能性があるからです。

翌日、動物病院にて

幸いにも朝イチに予約が取れたので、午前中のうちに動物病院へ。二度目の病院にツキちゃんときたらこれがもうほんと・・・

巣箱のふちにあごを乗せてリラックス状態

リラックス状態・・・というか寝ていますね、これ。

1回目の来院時はいったいなんだったのか。ずいぶん余裕にかまえていました。その様子を見た猫目がむしろ「落ちつかないと」と口のなかで何度も言葉を咀嚼するくらいの平然っぷりでした。

そして、診断

結果からいって赤目の原因は「眼内出血」ではありませんでした。銀色の検査器具で何度かツキちゃんの眼球をのぞいた先生の顔に、笑み。

それを見た猫目の顔にもとうぜん、笑み。

「片目だけって聞いて眼内出血を心配しましたが、これはちがいますね」

ちがうけれど、その原因はわかりませんでした。しかし眼圧がかかって痛みを感じているわけではないので目薬もなく様子見でOKとのこと。猫目はようやく胸をなでおろします。

よかった。

ちなみに眼内出血の場合は早急に対応し、場合によっては抗生物質などの投薬も必要なのだとか。

「眼球に白いモノも見受けられますので、まあ、歳も関係していると思いますよ」

白いモノ? 白内障?

緑内障とはちがい、白内障は水晶体という部分が白く濁る病気です。目が霞んでしまったり視力が低下したりというのが主な症状です。

たいして、緑内障は眼圧が上昇することで有名ですね。眼圧によって視神経に障害が生じたり、場合によっては視野が欠損したりする病気です。

そして

ツキちゃんは、白内障。

赤目はそれに伴う症状の可能性があり、これは白内障の犬でもけっこうみられる症状らしいです。

不思議な片目

ツキちゃんはもともと不思議なところ(行動など)が多い子でした。しかし、今ではそれは神経疾患のためと思っています。

今回、眼内出血が疑われたのは左目でした。

その左目も日によっては通常の色をしているのです。一昨日は赤く、昨日は黒く、今日は赤い、みたいな感じで赤くなったりならなかったりを繰り返しています。

気になるのは本人の状態ですが、彼女はまったく気にしている様子はありません。それどころか以前よりも活発に動くことが多くなりました。

しかも、ひまわりの種を自ら剝いたんです。

いったいどうなっているのでしょうか。

不思議です。


まるでお風呂に浸かっているかのような体勢


この体勢をみて先生は「わざと?」と驚いていました。

基本的にハムスターはこのように、なにか物に身体を引っかけたりしないのだとか。

(ツキちゃんをお迎えしたときから彼女はずっとこういう寝相です)

脳腫瘍に、
眼内出血。

一事はどうなることかとひやひやしましたが、
今のところは元気そうにしています。

これもツキちゃんの生命力と、それを支えてくださった先生、そしてみなさまのおかげです。本日もさいごまで目をとおしていただきましてありがとうございました。来週はマイクロブタの記事を書かせていただけたらと思いますのでご興味があればどうぞお立ち寄りください。

それでは!

また来週の土曜日にお会いしましょう!


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?