『なりたい』でなく『なるから』【脳を錯覚するメリット】
こんにちは。猫目です。
猫目は書くのが生き甲斐の人間です。男性作家に憧れていて、ことあるごとに名前を改ざん(ペンネーム)して男性名を使っております。
猫目は小説作家になります。
あと二年後には売れていたい。
売れていますように。
売れます。
▢
「最近肌寒いね〜」なんておっしゃる先輩は、本当に元気なお方です。寒さにお強いです。暑さにもお強いです。男にも強気です。肌寒いなんてとっくに通り越して、朝晩は極寒ですけどね!と心中思っております。
しかし不思議。
「先輩どうして寒くないんですか?」たしかに先輩はお車通勤しているから、職場から駐車場はほんの数分。だとしても、薄っぺらいカーディガン。それ寒いでしょう!しかし先輩はいいます。
「寒いって思わないことが肝心だよ」
いやいや、ごめんなさい。そちら、いったいどういう意味ですか?寒いって思わないって、もしかしてアレですか。よく小学生の頃に、ピューピュー北風吹き荒れるグラウンドに、半袖ブルマの体育の授業が寒すぎて「寒くない!寒くないもん!」「暑ーい!」と自分に言い聞かせて、身体鍛える、アレですか。まかさね。
「暑いときは、そんな暑くないじゃんって脳を錯覚させるの!寒いときも、なんだ大したことない、実家の北海道なんて、こんなの春だよ、春の気温!みたいな感じで」
まてまてまて。お待ちください。『脳を錯覚』とかムツカシイことおっしゃっていますが、それ、つまり、小学生のやつと同じじゃないですか。
なるほど先輩。勉強になります。さすがは先輩。
「仕事もそう!なんでもそう!」
「と、いいますと?」
「仕事も同じ。こんな資料作成、わたし余裕だわ〜みたいなことだよ!脳を錯覚させることが肝心だよ、猫目さんだって作家に"なりたい"じゃなくて"作家になる"作家になります!ケケケ!なりますって言い切らないと!」
なるほど。脳を錯覚という言語が何度も繰り返されているあたり、とても重要なことなのでしょう。しかし先輩。途中のケケケってなんですか。笑ったんですか。「ケケケ」って。クククという正確な発音ですら、私あまり聞いたことがありません。「ケケケ」ってなんですか、先輩。教えてください。
「いつ作家になるの?」
「え。作家になりたいですよ本当に」
「ほら〜。それがダメ。いつなるの?」
「あ、明日?」
「あした!!!!!!(爆笑しておりました)急に無謀だね〜。目標は細かく、期間は設定した方がいいよ!明確に!そんで設定したら逆算だよ!それで脳に言いつけるの!」
「なんて言いつけるのでしょう?」
「私は二年後に作家になるから、今からこれとこれと、アレとアレやらなくちゃ。おお忙しいって!」
なるほど。たしかにそれは。間違いなく。
「あとプロ意識も大事!とにかく「できるかも」じゃなくて、もう作家になるんだから「やらなきゃ」にシフトしないと!」
天才ですか先輩。天才ですよ、先輩は。前々からそういうところ、尊敬しておりました。そしてやはり寒いのですか。途中の自販機でホットレモン……あ。私にくれるのですね。先輩。さすがです先輩。やさしい先輩。いつもありがとうございます。頑張ります。ああ今日も作家になるために、やることたくさんで忙しい。忙しい。