歴史学では、インターネットが普及してから、デジタルデータベースやアーカイブが次々に整備されるようになっています。TWITTERでは「#オンライン史料」で、インターネット上で利用できる様々な史料が紹介されています。 Togetter「オンラインで使える史料や歴史教材」 現在は前近代の印刷物に関するデータベースやデジタル・アーカイブもかなり整備されており、手軽にインターネット上で印刷物に関する情報を手に入れ、オンライン上もしくはpdfでその本を読むことができるようになっていま
日本では余り盛り上がりませんでしたが、2017年は宗教改革研究にとって重要な節目になる年でした。何故なら、1517年にドイツの神学者マルティン・ルターが『95箇条の提題』を公表してから500年にあたる年だったからです。 世界史の教科書にも載っているこの出来事が、長らく宗教改革のはじまりだと考えられてきたために、2017年は宗教改革500周年として(主にドイツで)大々的に祝われ、日本でも海外でも宗教改革に関する本や論文が無数に出版されました。 宗教改革研究は、この10年、あ
はじめまして。はじめて note に投稿する永本哲也と申します。私は近世ドイツの歴史を専門とする歴史学の研究者です。共編著『旅する教会 再洗礼派と宗教改革』や『ミュンスター宗教改革』という本を出しています。詳しくは、researchmap のプロフィールをご覧下さい。 https://researchmap.jp/saisenreiha/ 目次 1 宗教改革から生まれたマイノリティ「再洗礼派」 2 ミュンスターを「異端・反乱者」の再洗礼派が支配する 3 地上に降りた新しいエ