子どもの自己肯定感って!?病児保育も運用している『なでしこぽかぽか保育園』ってどんな保育園?
こんにちは、済生会新潟県央基幹病院(以下、県央基幹病院)の広報担当です。
以前ご紹介した記事の続編として、開園から半年が経った県央基幹病院併設保育園の「なでしこぽかぽか保育園」にインタビュー。
過去のなでしこぽかぽか保育園の記事はこちらをご覧ください。
今回の記事は、「なでしこぽかぽか保育園」で働いている坂口園長に「なでしこぽかぽか保育園ってどんな保育園?」「保育園に通う子どもたちの様子は?」「病児後保育も利用可能って?」などお話を聞いてきました!
県央基幹病院まで徒歩1分の併設保育園「なでしこぽかぽか保育園」はこんな保育園です!
――坂口園長、本日はよろしくお願いします。まずは、「なでしこぽかぽか保育園」がどんな保育園なのか教えてください!
よろしくお願いします。
「なでしこぽかぽか保育園」は、済生会グループが運営する保育園で、令和6年4月に開園した新しい保育園です。開園から徐々に利用者が増え、現在(令和6年11月現在)、園児23名(0歳児8名、1歳児13名、2歳児2名)が通園しています。
――子どもたちのお部屋も広いですし、吹き抜けの天井で開放感を感じますね。
全館バリアフリーになっていますし、廊下が吹き抜けになっているので開放感があります。床や壁などが木で造られているので、ぬくもりを感じられるところも気に入っています。
――実際にぽかぽか保育園で働いていてみて、保育のしやすさはいかがですか。
1人の保育士が数人の子どもを保育する中で、保育園内の導線は非常に重要です。「なでしこぽかぽか保育園」では、すべての保育室から園庭に出るためのデッキがつながっているので、園内と園外への出入りもしやすいです。
――子どもたちに目が行き届きやすいということですね。
子どもたちの状況が把握しやすい造りだと思います。このような環境で保育ができるので、ご利用されているご家族にも安心していただけるかなと思います。
――保育をする中で日々で大切にしていることを教えてください!
当園の理念に掲げている「健やかな心と体」「生きる力」を育むという言葉は、常に意識しています。その中で思うのは、保育に携わる私たち保育士が「健やかな心と体」でなければならないということです。
――保育士さんたちが「健やかな心と体」でいるために心がけていることはありますか。
仕事をする上で、業務過多や人間関係などの崩れなど体調不良になる理由はたくさんあります。そのような体調不良の状態で「健やかな保育」をすることは難しいものです。そこで、心掛けているのは、スタッフ同士が日常的に言葉を交わすことです。
――どのようなタイミングで、どんなお話をするんでしょうか。
保育士の業務は、保育業務や事務仕事など多くあります。そのため、休憩や保育後の片付け中など、ちょっとした時間でたくさん会話をするようにしています。内容は、業務の話だけでなく推し活などプライベートの話もしています。このような日常的な会話から、スタッフの体調や心の変化にいち早く気付くことが大事だと思います。
――スタッフ同士でたくさんコミュニケーションを取ることでいい保育にもつながるんですね。
忙しくてコミュニケーションの時間が取れないこともあるので、様々な会議を実施して、あえて会話の時間を作るようにもしています。会議では、どんなことをしたら子どもたちが喜んでくれるのかをたくさん話し合い、イベントなどのスケジュールを決めています。
保育園開園から半年が経ちましたが、現在の様子を教えてください!
――令和6年4月の開園から半年が経ちましたが、子どもたちの様子を教えてください。
最初は、ご家族と離れるのを嫌がり泣きながら登園する子もいましたが、今では、保育士に甘えられるようになってきたせいか笑顔で登園できるようになりました。あんよができるようになったり、お友達と一緒に遊びを楽しめるようになったりと、一人一人の成長を感じています。
――運動会を4日間したとお聞きしました!
秋には、運動会を「ぽかぽかオリンピック2024」と題し、4日間行いました。通常、一日で終わってしまう運動会ですが、未満児しかいない当園の園児たちの体力に合わせて、負担がかかりすぎないように各競技を短時間に分けて行いました。
――未満児の園児さんだけだと練習も大変そうですね。
年齢が大きくなってくると、本番に向けた練習の中にもたくさんの経験・学びがあると思います。未満児保育では、練習に視点を置かず『遊びの延長の行事』という位置づけで4日間の運動会ごっこを楽しみました!
――4日間も運動会があったら子どもたちも喜びそうですね。
クラス別の種目だけでなく、ちがうクラスの種目もやってみたいという子は、別の種目にも挑戦し、もう一度同じ種目でがんばりたい子は再挑戦することもできました。保育士たちも準備の段階からすごく楽しめて、子どもと一緒に作り上げたとても楽しい運動会になりました!
――他にはどんなイベントがありますか。
「なつまつり」や「七五三」、「お正月お楽しみ会」など季節を感じて遊べるイベントもたくさん計画しています。現在は、11月の七五三のイベントに向けて、鳥居のオブジェの作成など準備をすすめています。
病児保育やICT活用で、安心して子どもを預けられる取り組みとは?
――保育園内に開設されている『病児・病児後保育ルーム』について教えてください。
子どもの具合が悪いけど、仕事が休めない、保育園には預けられないし、周りにお願いできる人もいない…。というときに保育利用できるのが病児・病後児保育ルームです。このような施設が当園のある三条市には2か所あります。
三条市の病児・病後児保育の情報はこちら
燕市の病児・病後児保育の情報はこちら
――病児・病後児保育ルームは誰でも利用できますか。
3つの利用条件があり、その全てに該当する場合は利用ができます。
利用条件は以下の3つです。
病気にかかっているか、病気の回復期で集団保育を受けることが難しい
保護者が三条市または燕市在住か在勤で、勤務などで家族での保育が難しい
かかりつけ医に、病児・病後児保育が必要と判断された
――なでしこぽかぽか保育園に通っていなくても、病児・病後児保育ルームは利用できるんですね。
上の条件を満たしていれば、当園に通っていなくても利用できます。感染対策に気を付けながら、看護師と病児専用の保育士が保育を行うので、ご家族は安心してお仕事ができると思います。
――子どもの急な体調不良時の県央基幹病院との連携を教えてください。
県央基幹病院の併設保育園ということで、園児の急変時に円滑な受診ができるよう、ご対応いただけることは、職員だけでなく保護者の安心にもつながっています。また、年2回ずつ実施している健康診断・歯科検診では、各医師が嘱託医として携わってくださり、子どもの健康に関する質問にご丁寧にご返答いただきました。
――新しい保育園なので、入園を検討する際に見学をしたいご家族も多いと思いますが、見学はできますか。
通園するお子さんとご家族で一緒に、保育園の雰囲気を感じて見学ができます。見学のご依頼があればその都度対応しています。
――見学では、なにを見せてもらえますか。
保育室や園庭、実際に遊んでいる園児の様子を見てもらいます。長時間ではないですが、園児と一緒に遊んでみたりすることもできます。楽しくて安心できる雰囲気が伝わればいいなと思います。
――普段の保育の様子を動画や写真でご家族に共有しているとお聞きしました。
保育園での子どもたちの様子を動画や写真で保育中の様子を日々発信しています。ご家族にはより安心していただけるよう様々な方法で発信をしていきたいと思っています。
――ご家族との情報共有はどのように行っていますか。
当園ではICTを積極的に活用しています。登園、降園はケータイのQRコードを専用の機器にかざすだけで出欠管理がされますし、毎日の連絡帳の入力や欠席、遅刻等の情報登録も専用アプリで行えるようになっています。保育園からのお知らせなど必要な情報は、アプリ内でいつでも確認ができます。
過去のnote記事で、当院の3児のママ看護師の記事をアップしていますので、ぜひご覧ください。
「得意なことよりも好きなことを増やしてほしい」豊かな経験から自己肯定感につながる保育とは?
――今後、どのような保育をしていきたいですか。
「得意なことよりも好きなことを増やしてほしい」という思いで、日々保育しています。何回失敗しても保育士たちが励ましてくれる・認めてくれる存在になれば「またやってみよう!」と再挑戦する気持ちが芽生えてきます。そのような経験から「自己肯定感」につながってほしいと思います。
――具体的に、子どもたちが再挑戦する気持ちが芽生えたエピソードを教えてください。
飼育しているメダカに子どもがエサをあげている時、上手にできず床にこぼしてしまったことがありました。こぼしてしまった子は「もうやらない!」と落ち込んでしまいましたが、周りの子どもたちが「大丈夫だよ」と声をかけたり、保育士の励ましもあってか、次の日にはいつも以上に、丁寧にエサをあげている姿が見られて嬉しかったです!
――失敗しても励ましてくれる・認めてくれる人の存在が「再挑戦する力」を育んでいるんですね。
当園では、失敗を通して学べる豊かな経験も大事にしています。成功体験だけでなく、苦手なことに挑戦したり、自ら取り組む姿勢からも自立につながることはたくさんあります。そのような様々な経験を通じて自己肯定感の高い子どもになっていってほしいです。
――子どもたちの「自己肯定感」が上がる保育の取り組みを教えてください。
子どもたちが取り組んでいるときに、大人が「こっちの方がいいよ」と失敗しないように先回りして教えてしまうことがありますが、それにより子どもたちは失敗することが出来ず、「失敗から学べる豊かな経験」ができなくなってしまいます。口や手を出しすぎず、子どもたちの「やってみたい!」を尊重したいです。
・・・
坂口園長、本日はありがとうございました。
県央基幹病院から徒歩1分の併設保育園で、毎晩の送迎ストレスなくお子さんとの時間をより大切にできる「なでしこぽかぽか保育園」は、子どもの「やってみたい!」を尊重してくれる保育園でした。
施設もおもちゃも新しい保育園にお子さんを預けられる、そんな充実した保育環境をご提供できます。
※なでしこぽかぽか保育園ホームページはこちら
お問合せ先:なでしこぽかぽか保育園
TEL 0256-47-4755
住所 新潟県三条市上須頃5001番地1
済生会新潟県央基幹病院は、働くママ・パパのライフスタイルに合わせたサポートを提供できるように努めていきます。
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