#28 音楽の道筋、ストーリーと自分を一体化させて、広がりや深みのある表現を(ショパンの曲の一例)
こんにちは、さいりえです。
今日の note は「音と音が紡ぐ道筋やストーリー」に自分の呼吸や体・心の動きを沿わせていくことについて、テキストと動画でお伝えしていきます。
・音楽が止まりやすい
・音楽が動かない
・ちゃんと弾いているんだけど、どうも広がらない、深まらない
・コントロールしようと思うとついこわばってしまう
という方々にお読みいただけましたら幸いです。
1-1 和音の連結、カデンツでの演奏上の問題
カデンツは、「和音がどのように連結しているか」が大事ですよね。
もちろん、和声分析などから各和音の響き・役割、色や方向を探っていくことは一番重要です。
ですが実際に弾いてみるときに、
・和音がうまく連結していかない
・複数の和音が、1つずつ別々に聴こえてしまう
・どの和音も同じ音、同じ向きにきこえる
ということがあります。
そんなときに気を配りたいことがいくつもあるのですが(タッチとか音のバランスとか音の出し方とか…)、今日はそのうち1つのポイントをご紹介します。
1-2 和音を弾くときのポイントを1つお伝えします
それは、
和音が進んでいく道筋やストーリーと
・自分の呼吸
・体、腕の動き
・心の動き(感情というより、心の焦点、集中力のようなものに近い?)
を一致させていくことです。
注)「これさえできればOK」という意味ではありません…!が、とても大事なことですし、これを実践してみると、違った感覚やヒントが得られるのではと思います。
2 フレーズ感、「音楽の文章」を実感する〜ショパン/幻想曲 Op.49 の一節 〜
1の「和音の連結」からもう一歩発展した、実際の曲でのお話です。
例に、ショパンの幻想曲をあげています。
・遅い曲
・弱音で弾く曲
・それでいて音が多い曲(旋律的 or 和声的に)
などの場合、丁寧に大事に弾いていても、流れが停滞したり、ひとつひとつの音が分かれてしまったりすることがあります。
そんなときに、音楽の一つの文章の最初の音から最後の音までをひとつのストーリーとして描き、自分自身もそのストーリーに沿って一体化していきます。
(冷静さや客観的な視点・耳も必要ですので、完全にのめり込むのとは違うのですが)
このとき、イメージを確実にしておくことも大事です。
「こんなふうに弾こう」というイメージや目標がないと、心も体もついてきません。
イメージを豊かにするためにはいろいろな道があります。
3 ここまでの内容を動画で解説・演奏しています
今回の動画の内容は次の通りです。
・音と音のつながりやストーリーを感じて演奏することとは
・実際の和音の連結・カデンツでの解説と実践
・ショパンの幻想曲 Op.49 での一例
これらを一本の動画にまとめています。約7分です。
どうぞご覧ください。
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