第1回ホームコンサートを終えて思うこと〜精神的な「場」として〜
2019年7月27日、はじめての取り組み「リチェルカ・コンサート」(ホームコンサート)が終演した。
これまで、ホームコンサートを始めることにしたきっかけや準備記録を書いてきて、当日はどんな一日になるかな?とワクワクした思いで迎えたこの日。
このnoteでは、当日コンサートが始まってからのレポートや、コンサートをふりかえって心に残ったことを書いていきます。
準備記録はコチラ↓
受付&演奏は初体験。演奏前にお客様と顔を合わせられるのは良いかも!
コンサートは第1部と第2部の2回公演。おなじ内容で、入れ替え制で行った。
それぞれ、開演15分前に開場。受付でやることは
・お客様の出迎え・ご案内
・受付リストを確認し、入場料をいただく
・スリッパの補充など細々したこと
など、そんなに多くない。
ただ現金の受け渡しもあるので、演奏前に行うのはちょっと神経を使うかなと思ったが、わざわざ人を雇うほどの規模でもないので、今回はわたしがやることにした。
結果、
・ていねいな気持ちでお客様をお迎えできる
・直接顔をあわせることで、感謝の気持ちが増え、演奏会への期待も感じることができる
・家のことをよくわかっているので、とっさのときに素早く動ける
など、わりと良いことばかりだった。
また、多くのお客様が早く集まってくださったので、開演5分前などはバタバタせず、「そろそろだな」と気持ちを整えやすかったのも有り難かった。
ただ今後は、ギリギリにお客様が来られることもあるだろうし、プログラムの内容によっては「直前まで自分の世界で集中したい・・・!」ということもあるだろうから、ケースバイケースでやっていこうと思う。
お互いのソロコンサートのときは、もうひとりが受付すれば良いのでそこは安心。
コンサート開演!表情が見える距離で、心理的距離も近いコンサートだった
いざ開演。今回のプログラムはつぎの5曲。
・中国の太鼓/クライスラー
・ユモレスク/ドヴォルザーク
・子犬のワルツ/ショパン
・白鳥/サン=サーンス
・チャルダッシュ/モンティ
『ザ・名曲!』のコンサート。
「ふだんコンサートに行く機会がないけれど、近くでやるなら行ってみよう」という方も多くいらしたので、第1回は有名で魅力的な曲を集めた。
曲目の解説やマリンバの楽器紹介、それからわたしたちの自己紹介、このサロンが音楽を中心に人が集まる場所にしていきたい・・・という思いも語りながらのコンサート。
予定は30分だったが、結果的にはトークやアンコール曲も入れて40分ほどのプログラムとなった。
近いぶん、お客様の反応が演奏中にダイレクトに伝わってきたし、トーク中の表情もわかる。
こちらが用意した内容を一方的に披露するのではなく、1曲めの反応や場の空気から繋がって、じゃあ2曲めは・・・3曲めは・・・トークは・・・と、コンサートの空気が動いていくのを感じた。
終始なごやかな空気の中、コンサートをすすめることができた。
(演奏動画はこちら)
中田麦YouTubeチャンネル(←クリック)で順次更新中です。
終演後のお話とアンケート
終演後は冷たいお茶をお出しして、お時間のある方にはアンケートを書いていただいた。
ご近所で顔見知りどうしの方もおられたので、コンサート中よりも少しくつろいだ空気の中、
「近くにこんな場所があるってラッキーやわぁ」
「マリンバのそのバチはどうなってるんですか?」
など、ご感想やちょっとした疑問を投げかけてくださったりして、こういう時間は大切だなぁと思った。
写真は終演後のもの。
「マレット(バチ)によって、こんなふうに音が変わるんですよ・・・」としゃべりながら弾いている。
お客様の見送り時に、「また来ます〜」と言ってくださる方が多くてホッとした。
なんだかんだで入れ替え時間30分ほど。
少し休憩したら「もうすぐ第2部開場やん!」という感じで、やや慌ただしかったが、第1部、第2部と、ぶじに終えることができた。
終わったときは、ほんとうにホッとした!
アンケートを見直しながら、次回以降に思いをよせる
アンケートはほぼ全員の方が書いてくださった。
・ふだんクラシックを聴く機会がないので、とても良い機会だった
・演奏もトークも楽しめた
・こんどは家族や友人も誘います!
・また次回以降も楽しみにしています
と、好意的であたたかいお言葉が並んでいて、ありがたい限り。
「次回以降の案内を希望する」という欄にもチェックを入れてくださった方が多かったので、気兼ねせずご連絡できることも安心(毎回渡すと迷惑かな?と思うこともあるので)。
30分はちょうど良いという方、少し短いかなという方もおられた。
今後いろいろな方向性も考えているけれど、第2回は今回と同じように、親しみやすいプログラムで、気軽に聴いていただける30分プログラムを予定している。
第1回コンサートを終えて思うこと
コンサートを終えて思うことをいくつか。
〈何でもやってみたらいい〉
今回、いきおいで始めた部分もあるが、動いてみると良かったことしか見つからない。
狭いから無理、と思わずに小さくても始めてみてよかった。
動き始めたら、どんどん自分の中が活性化するし、周りの状況も動いていく。
今回のコンサート計画の中で、また新しい出来事が起こったり、うれしい仕事が入ってきたりした。
いろいろなことを循環させていければと思う。
〈どんどんやりたいことが出てくる〉
第1回を終えてみると、これからやりたいこともさらに見えてくる。
小さいスペースなので、大勢の方に聴いていただくことはできない。
また、わたしたちが提供できる、求められることは一つだけじゃない。
たとえば、「気軽に聴けるコンサート」を求める方もいれば、「本格的で、ときにはニッチなプログラムと演奏」を聴きたい方もおられると思う。
ご近所で行きやすい時間とお値段がいいわ、という方もいれば、せっかく遠くから行くんだからガッツリ聴きたい!と言ってくださる方も増えてほしい。
・少人数だからこその良さを作っていく
・回ごとにコンサートの方向性を決めて、求めている方が来やすいようにする
・そのためには、良いものを継続して知ってもらう
・もちろん演奏を磨く!
など、これからの可能性は広いし、それだけに企画力やマーケティング力も必要になる。
演奏以外にもいろんなことを学べそうだ。
〈ホームがあるっていい!〉
最後に、なんといってもこれ。
ホームで演奏できる場というのは、いいなぁと。
これはずっと憧れていたことだった。
演奏できる場、聴いていただける場。そして、人が集う場。
音楽を通して、人と人が関われる場所。
自分たちの演奏が、この日「だれか」と「音楽」をつなぐかけ橋になれたこと。
コンサートがなければ笑顔で会話を交わす機会もなかったかもしれない方々と出会えたこと。
物理的な意味の「場」だけでなく、精神的な「場」、まさしく「ホーム」をこれからもあたためていきたいと思う。
あなたも そんな空間「リチェルカ・コンサート」を 体験しに来ませんか?
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ホームコンサート「第2回 リチェルカコンサート」のご案内
2019年8月31日(土)14:00〜/15:30〜
会場:京都市北区(最寄り:地下鉄北大路駅/予約時に詳細お伝えします)
入場料:1,000円
出演:中田麦(マリンバ)・崔理英(ピアノ)
第3回…9月28日(土)→9月22日(日)に変更になりました ピアノソロ
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