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#44 音が鳴るポイントを聴くと、音色もリズム感も変わる!〜速い曲をカッコよく弾くために〜
こんにちは、さいりえです。
今日のテーマは、「音が鳴る瞬間を聴く」ということについて。
とくに速い曲やリズミカルな曲を弾くときに意識したいポイントです。
たとえば、ショパンのエチュードOp.10-4の冒頭。
ちゃんと弾いているつもりだけど、16分音符がなんだか重くなる、リズムが悪い、パッとしない…
そんなとき、いろいろ大事な要素があるのですが、そのうちの1つが
打鍵とリズムのある音、そしてそのための意識と聴き方です。
これらのポイントを意識できると、
・スピードのあるクリアな音
・テンポが(良い意味で)キマる、拍にノッた演奏
・さらに深い演奏にするための基礎的な基盤
ができてきます。
いつもの通り、テキストと動画でご説明していきますので、とくに速い曲を弾くときのご参考に、ぜひご覧ください。
【このnoteのポイント】
・ピアノという楽器で、「音が鳴る瞬間」をもう一度確認する
・音が鳴る瞬間を意識する/聴くことで、音がクリアになる&拍にピシッと合う、かっこいい演奏になる
【こんなお悩みに】
・素早く弾きたいのに音が重い、リズムが重いとお悩みの人に
・速い曲や速いパッセージがピリッとかっこよく弾けない
・打鍵を速く!と言われるけど、うまくいかない
【このnoteの構成】
・テキスト
・動画解説・演奏(約8分半)
【例に取り上げている曲】
ショパン/エチュード Op.10-4 嬰ハ短調
ピアノの音が出る仕組み、音が鳴る瞬間って?
グランドピアノは、どんな仕組みで音が出るか?
おそらくご存知と思いますが、このような順序ですよね。
物理的な動きだけで言うと(曲のイメージ付け等を含まず)、このようになります。
①体の準備
↓
②打鍵の動作開始
↓
③鍵盤を押さえはじめ
↓
④鍵盤の中の一点を打つ(打鍵)
↓
⑤楽器の中で連絡されダンパーが動き
↓
⑥ハンマーが弦を打つ
↓
⑦弦が震えて音が鳴る
↓
⑧空間に音が響いていく
(※音が出るまでのみ。離鍵等の動作は含まず)
この動きを、どのくらい細分化して意識していますか?
おそらく、②か③あたりから⑦、⑧までひとつに感じている方が多いと思います。
動きや意識がカクカクしすぎても良くないので、ひとつに感じるのは悪いことではないのですが、この「意識ポイント」について、もう少し明確にしておかないといけない問題があります。
速い曲が重くなる、リズムや音が鈍くなる原因
冒頭のショパンのエチュードOp.10-4 の演奏が重くなる、音が鈍くなる原因のひとつに、
音が鳴る=③鍵盤を押さえはじめる段階
と感じていることがあります(意識的/無意識的に)。
そのため、リズムも、③鍵盤を押さえはじめるポイントに合わせようとしていきます。
すると、③〜⑦、⑧までにはほんの少しですが時間差があるので、少しずつ発音が遅れていき、音楽が重くなってしまうのです。
また、音色自体がボワッとした、切れ味の少ない音になってしまいます。
音の意識ポイントを「鳴る瞬間」に持ってくる
そうではなくて、
音が鳴る=⑥弦を打って、⑦弦が震えて音が鳴る
というところに、ポイントを持っていきます。
まず、意識を変える。
そして次に、その音が鳴る瞬間を聴きます。
【ひとこと…歩くことにたとえるなら、足が地面につく瞬間ではなく、地面を蹴り上げる瞬間です】
打鍵のスピードを速くする
打鍵のスピードを速く、遅く、と言われることがあると思います。
ピアノは打鍵の速さで響き方や音色が変わりますよね。
打鍵のスピードを速くすることは、先ほどの
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