#67 片手で2声の声部、楽器、性格を弾き分けるには?大事な〈4ステップ〉と実践動画
こんにちは!さいりえです。
第67回の note は、「片手で2声を弾き分ける」ことについて。
片手で2声と言っても無数のパターンがあり、今回は
・バッハのフーガのように、比較的性質の近い2声を弾き分ける
・重音のレガートのように、寄り添うような2声
などではなく
・2声が全然ちがう性質を持つ場合
について、です。
プロコフィエフのピアノソナタ第2番第1楽章の一部を例に、
・2声を弾き分ける4つのステップ・ポイント
・実際にどのように音を探して練習していくか
の2つの動画でお話・演奏していきます。
以下の2つの部分です(楽譜はIMSLPより引用)。
以下のような内容で、テキストと合計25分の動画で構成しています。
・片手で、2本の性格や音色の違う声部を弾き分けるには?
・大事な4つのステップとポイント
・実際に音を探して作っていく実践動画
あなたの練習のお供にぜひ一度ご覧ください。
【このnoteのポイント】
・片手で性格や音色の違う声部を弾き分けること
【こんなお悩みに】
・声部の弾き分けが苦手
・音色を工夫するイメージや方法がわからない
・音が多くなると棒弾きになりやすい
・立体感や雰囲気が出せない
・ポリフォニーの練習をしていると手が硬くなる、痛くなる
【このnoteの構成】
・テキスト
・動画解説(計25分の動画)
※動画は vimeo のプライベートリンクを共有しています。
【例に取り上げている曲】
プロコフィエフ/ソナタ 第2番 Op.14 第1楽章
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●2声を弾き分けるために大事なステップ、ポイントは?
まずは総論として、4つのステップ・ポイントをご紹介します。
他のステップや他の方法、また大事なことがたくさんあります。あくまで一つの方法、一部です。
次の4つです。
・まずはイメージが大切!!
・音色感や各声部が描くストーリー、模様を探し、考える
・空間で弾き分ける(重要)
・実際のテクニック的な問題、ポイント
このnoteでは、以上の4つを順番にお話&1本めの動画でご説明して、実際の曲の中で実践している様子を2本めの動画でシェアします。
●イメージが大事
一にも二にも、イメージが大切です。
・どのようなライン、表情、音の世界なのか?
・どのように混ざり合ってるか
・イメージが甘いとうまくいかない
言葉でも豊富なイメージを表現できたり、実際に頭の中に音が浮かんでいたりすると、さらに可能性が広がります。
●音色感や模様
各声部の音色。タッチや音の出し方とともに、できるだけ具体的にイメージに沿って考えたり探したりしていきます。
模様とは、フレーズ感でもあり、呼吸感でもあります。
これは単旋律の歌であっても大切なことですが、2声以上になると、各声部についてのイメージや計画をよりしっかりとしておく必要がありますね。
●空間の力を借りる
これが、今日いちばん大事なポイントかもしれません。
・鍵盤上だけで弾き分けようとしない
・打鍵、音を出した結果、どんな音が出てどう響いているか?
・空間に発生した音を聴き、その空間の中で各声部を分けたり混ぜたりする
空間で音を作り、弾き分ける…ということは、よ〜〜く聴きながら弾く、ということでもあります。
●具体的な弾き方について
さいごに、技術的な問題について、です。
とくに
・手の中や、腕が固まりやすい
・一緒くたに、「エイッ」と弾いてしまいやすい
という点があります。
動画でも、ここまでの練習・考察ステップと実際の練習風景をシェアしています。
●動画で解説
それでは、以上の内容を動画でお話&実践していきます。
プロコフィエフのピアノソナタ第2番 Op.14 第1楽章より、主にこの部分を中心に取り上げています。
♪動画1 片手で2声を弾きわけるための4つのステップ・ポイント(7分)
♪動画2 実際の曲で実践&解説していく(18分)
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