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UnityUIアニメーションの講座をした話
UIUX Labメンバーを中心にデザイナー有志でアドベントカレンダーを実施することになりました!8日目の記事となります。
「UnityでUIアニメーション作れる人がいない!」
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2024年2月某日。
とあるエンジニアから悲鳴が上がった。
UIのデザインを設計し、Unityに配置することはできる。
しかし、UIに「アニメーションをつける人」がどこも不足していた。
SGEの各社では、UIにアニメーションをつける担当は様々だ。
エフェクト全般を担ってる人がつける場合や、デザイナーが作った動画サンプルをクライアントエンジニアが再現する場合もある。
特に誰かがやる、とあまり明確には決まっていないケースがある。
これだけUIに豪華なアニメーションをつけるのが当たり前になっているゲーム業界で、これは由々しき問題だった。
UIアニメーターである自分は危機感を持った。
いないなら育てるしかない!
エンジニアの方でも同じ課題意識があり、
とある会議でSGE全体でUIアニメーションの講座を行おう!という議決が通った。
そこで、自分も運営/講師として参加した。
対象はUIデザイナーとクライアントエンジニア。
双方にUIのアニメーション基礎を知っていただき、今後の新規開発に繋げていこうという試みだ。
講座を行った後にUIアニメーションを専門として担当する人も、もしかしたら誕生するかもしれない。
90人規模の講座
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![](https://assets.st-note.com/img/1731915119-P8warls7SEcYTxgX0Mif6CVG.png)
SGEグループ内でのUIデザイナー・クライアントエンジニア全体を巻き込んだ講座を3ヶ月ほど開催しました。
なんと各社に声をかけたら全員で90名規模の希望者が集まりました。
講師陣は全員で10名ほど各社から選抜!
毎週交代で2時間の講座時間をとってリモートzoom開催しました。
週に2時間*3ヶ月=合計24時間。
内容は、
・Git基礎
・UnityのUI配置基礎
・UnityのUIアニメーション基礎
・animationClip、animator
・パーティクル
・Timeline
という内容。
デザイナー/エンジニアで1組のチームを組んでもらい、
最後は講座の内容を踏まえて1画面のUIアニメーションを作って課題を提出していただきました。
↑実際に講座を経て、作成していただいた作品がこちらです。
こんな感じのアニメーションを受講者全員が作れるようになりました!
これはUnityのAnimator、AnimaitonClip、Timeline、ParticleSystemを使って作った最終課題です。
こちらの作品は受講者がオリジナル作品として作ったものです。
(特別に本人に公開許可をいただきました。ありがとうございます)
他にも、公開はできませんが力作がたくさん出ました。
運営として感無量の気持ちでございます。
結果:UnityUIアニメーションの基礎スキルが浸透した。
・UIアニメーションを作れる人が増えた。
→どんな人がアニメーションに向いてるかが分かるようになった。
・アニメーション関係の質問が増えた。
→やりたいことをどのようにUnityで実現すればいいか、などの質問。
・UIアニメーションの全体意識が上がった。
3人規模の講座
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さらに各社に啓蒙活動開始!
これは自分がSGEの各社を周り、UIデザイナー2〜3名を対象にUIアニメーションの勉強会をする、というもの。
UIデザイナーが所属しているプロジェクトのUnityクライアントデータを見ながら、直接プロジェクト実務で貢献できるような感じでアニメーションを作ってもらいました。
1人で3人に一気に教えるので、広く浅くではなく狭く深く という形式。
結局自分が作ってるゲームの実務でアニメーション作った方が身になるよね、と常に思ってるのでこの形式にしました。
これをやるとアニメーションの知識が血肉になるのでオススメ。
つまり、現場ですぐ使える実践形式というやつです。
週に1時間*3ヶ月=合計12時間。
2社の講座を完了し、現在3社目の講座を準備中です。
結果:さらにアニメーションが触れる人が増えた。
・アニメーションができるデザイナーを1名確保できた!(仲間が増えた)
・会社でUIアニメーション勉強会を開いて良いという文化ができた
→ぜひうちでも教えて欲しい、という声を頂いてます。
1人規模の講座
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1人規模。
どんどん規模が小さくなる!
けど結局最終的にはこうなります。
自身の知識と経験をより精密に伝えるのであれば一子相伝が良いです。
これは入社したばかりの新卒の受講希望者を対象に行った特別コースのようなものです。
新卒の方が交流したい先輩を指名する「ナナメン」という制度があり、
そこで自分を指名していただいた方に希望制でUIアニメ勉強会をしました。
半日:4時間 の時間で、UIアニメの基礎を教えるというものです。
現状では2名の方にすでに実施済みです。
4時間のみしか教えていないので、
あとは実務で困ったことがあれば、後日自由に自分に聞きに来てもらう形式にしてます。
また、自分が所属してるプロジェクトでも1名のデザイナーに教えてるのでその人にも基本〜応用のUIアニメーションをみっちり教えてます。
結果:2名、実務でUIアニメーションを作成担当するようになりました。
小さいところのアニメーションからですが効果は出始めています。
全体の活動を通した成果
UIアニメーションを実務で担当し始めたデザイナー:0名→5名に増加
UIアニメーションができるデザイナー:0名→?名(多分6名くらいは増えた)
結構な労力をかけましたがまずまずの成果です。
できる人を増やしていけば、必然的にできる人が他のできない人に教える流れができるので今後はもっと増えていくでしょう。
約9ヶ月の間ですがこれだけ啓蒙できたのは個人的には結構満足感あります。また、採用も進んでいます。
1年前と比べてかなり良い環境になってきました。
今後も品質の高いゲームを作るため、
UIアニメーションの全体品質を上げる活動を続けていきます。