日々是 好訪問看護 ~神戸村に沈むように~
「訪問看護は楽しいですよ、あなたもハマりますきっと」。
面接や見学にこられた看護師に必ず私は最後にこのように締めくくる。本当に楽しいのだから仕方がない。まるで伝道師のようだと自称している。
私は人口約150万人の神戸という地方都市に住んでいる。自分が住んでいるところは隣近所とドアは隣なのに心の距離は遠い。普通に暮らすのは「そんなもん」である。
訪問看護では一軒一軒家を廻る。そこでは住む人の息吹を肌で感じ、生活の匂いにつつまれる。一軒一軒が人生そのもの、人の「生きる」その