【プレビュー】第13節vs仙台89ERSの展望を吾輩が語る記事🐱🏀

サムネ絵は作成中…!
水曜ゲームなので先に記事だけアップするのだ😺


日曜日はホーム初黒星を喫してしまったジェッツだが、残念ではあれど悔しさはない。

あの野戦病院状態で群馬相手に2連勝はさすがに無理があるし、むしろGAME1を取れたことでGAME2に無理して渡邊を出場させる必要がなくなったことのほうが大きかった。

それに若手の奮闘が見られたという意味で、捨て試合ですらない有意義なゲームだったとすら吾輩は思っている。

しかし、相手どうこうの前に2週連続水曜ゲームは今のジェッツにはキツすぎる…

次に迎えるのは仙台89ERS。今シーズンは天皇杯で一度勝利して入るものの、レギュラーシーズンでは初の顔合わせとなる。

目下、東地区の単独最下位に沈んでいるチームだ。




◯ 仙台どんなチームですねん?


すまん。

吾輩は常々相手チームへの敬意を欠かしてはいけないと思ってる。

しかし一方で戦力分析のときにまで気を使いすぎて、あたかもどんな対戦カードにおいても相対する両チーム間の彼我戦力差が拮抗しているかのように書くのは違うと思っている。

冷静に、客観的に分析してジェッツは有利なのか?不利なのか?を記事にしていこうという姿勢は忘れたくない。

そのうえで言うが、怪我人続出中の今のジェッツにとって仙台というのは正直ありがたい相手だ。


① 顕著なパンチ力不足

仙台の大きな課題は得点力不足にある。単純なスタッツで見てもそれは明らかだ。

・平均得点72.4点
 (リーグ22位)
・FG 40.4%
 (リーグ23位)
・3FG 28.3%
(リーグ23位)

そしてこの状態になってしまった理由は割とハッキリしている。

リーグでも数少ない日本人スコアラーである阿部諒の流出の穴を埋められていないのだ。

そして3番の外国籍であるスタントン・キッドを新たなスコアラーとして据えた結果、ビッグマンなのにミドルとスリーが大好きなネイサン・ブースとの兼ね合いもあり、インサイドを新加入のクリスティアーノ・フェリシオひとりに頼るという歪なフロアバランスになってしまっている。


② ガチモンスターフェリシオ

とはいえこのフェリシオがヤベーやつなのは間違いない。

天皇杯2次ラウンドで対戦した際、1Qだけで9つものオフェンスリバウンドを許したのはまだ記憶に新しい。

たぶん仙台は群馬vs千葉J戦のスカウティングから、インサイドをとにかく強調するオフェンスを仕掛けてくることが予想される。

特にフィジカル面で圧倒的に優位なフェリシオは、スキあらばペイントゾーンの深い位置で面を取ってくるだろう。

水曜のゲームでは、フェリシオのプレイタイムがいつもより長くなるかも知れない。

③ ブース問題

ネイサン・ブースと言えばミドルジャンパー大好きおじさんとして知られており、その体躯に反して主戦場はペリメーターとその外の範囲だ。

ちょっとこれを見てほしい。

ブースと同じPF/Cの登録かつサイズ、出場時間、平均FG試投数がおおむねブースと同じ選手である島根のニック・ケイとブースのショットチャートの比較だ。

【ネイサン・ブース】

Bリーグ公式サイトから引用


【ニック・ケイ】

Bリーグ公式サイトから引用

見れば一発で分かる通りブースはペイントゾーンのアタックが少なく、その代わりペリメーターからのミドルジャンパーがクッソ多い稀有なセンターだ。

そして、それはつまり「誰がリバウンド取るんすかね?」という問題に直結する。

こうなると、リバウンダーのフェリシオとセットで出さざるを得ない。そしてその2枚の外国籍ではオフェンスが死ぬほど重くなる。

ふむ。なぜ仙台の得点が伸びないのかの一端が見えてくるような気がする


④ 新加入:荒谷が良さそう

仙台が苦しいのは、ディフェンスをペイント内に引きつけられるようなスラッシャーがいないことだ。

多分このことがスリーポイント成功率の低さにつながってしまっていると思う。

そんな中で長崎から新加入した荒谷がすでに存在感を発揮してるのは面白い。

約21分の出場時間で7.3得点と、チームにとって貴重な日本人の得点源となっている。

悪魔の左手なる中2も赤面して逃げ出すニックネームから繰り出されるトリックプレイは観客を沸かせるインパクトを持つ。波に乗らせると厄介な相手になりそうだ。

⑤ 青木&渡辺のPGコンビ

仙台のバックコートを担う青木保憲と渡辺翔太の2枚コンビは、平均得点とFG成功率を合わせて考えるとオフェンス面ではそこまで大きな脅威ではない。

しかしこの2人はディフェンスでは相手PGにガツガツ圧をかけてくるので、安易なターンオーバーからの速攻を許さないようにしたい。

天皇杯で富樫はこの2人のディフェンスにやや手を焼いた印象があったので、小川や他の選手がハンドラーを務めるときは特に気をつけたいところだ。


◯ 仙台との戦い方


ここまで書いといてアレだが、ジェッツが楽勝かというともちろんそうじゃない。

渡邊が出場できるかどうかも分からないし、群馬戦GAME2では富樫のスリーが絶不調で、さらにここ数試合の原はほとんど存在感が消えていると言えるほど低調なパフォーマンスに終始している。

シュートタッチによってはどう転ぶかわからない。今のジェッツに安牌なチームはいないのだ。

だからこそ、群馬戦GAME2のように若手の躍動を期待したいし、マイケル・オウにもインサイドで頑張ってほしい。

願わくば菅野ブルースの活躍も見てみたい。ジェッツの新たな血が駆け巡るのを吾輩は心待ちにしているのだ。

【オフェンス面】
仙台のインサイド陣は機動力に欠けるので、富樫&ジョナサンのピックアンドロールがかなり効果的に決まるんじゃないかと思う。

また、原&クリスのフィジカルを活かしたドライブも、仙台に対しての有効な武器になると予想する。

金近はここ数試合の良いリズムを失わないように、撃てるタイミングでは迷わず撃ち続けてほしい。

【ディフェンス面】
インサイドである程度やられるのは仕方ないので、無理にオーバーヘルプに行ってアウトサイドが手薄になったところを射抜かれるのは避けたい。

オウと荒尾がフェリシオ相手にある程度頑張れれば、試合展開はだいぶ楽になるはずだ。


◯ 終わりに


もうすぐ…きっともうすぐホグが帰ってきてくれる…!
まずはそれを待って耐えるんだ。

Go, Jets!!🐱


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