🌅B.LEAGUEオールスター改革案を考える🌅

どうも、🐱（吾輩）である。

今年もオールスターが開催され、会場は我らがジェッツのLaLaアリーナ！

全イベントが全て盛況のうちに終わり、全国各地から南船橋に駆けつけたブースターたちも満足して帰路についたことと思う。

しかし…！

吾輩的には、オールスターはもっともっとブースターを惹きつけるポテンシャルを持っていると思っている。

たしかに今のままでも個々の選手を推しているコアなブースターを満足させるコンテンツとしては十分だろう。

現にオールスター会場は2日間とも満員御礼だ。かなり遠方からいらっしゃったブースターの方々も相当多かったと思う。

ちょっといやらしい話だが、リーグとしても、コアブースターにお金を落としてもらえる受け皿として、ファン感謝祭的な意味合いのオールスターは必要なイベントに違いない。

だが。

オールスター内の個々のイベントの内容が「エンターテインメント」としての面白さのポテンシャルを十分に発揮しているかというと、まだそこにはさらなる「高み」がある気がする。

今回の記事では、オールスターをより一層面白く刺激的なワクワクイベントにするための改革案をあれこれと勝手に書き連ねてみたい。

（1）大きな前提

「オールスター（特に本戦）面白くねぇよ」派の意見の多くは「試合がダラダラしすぎてつまらん」というものだ。

しかしそれはどうしても致し方ない部分がある。

ファン感謝祭イベントで選手がケガをして、その後のリーグ戦に影響を及ぼしてしまう事態は絶対に避けなければならないからだ。

したがって、オールスター本戦の内容といえばディフェンスを90%オフにしてスリーポイントやダンク、アリウープなどを自由に繰り出すショーゲームに振り切っている。ときには笑いの要素も織り交ぜつつ和やかに進行という具合だ。

Bリーグのオールスターが笑いという意味でのエンタメ要素を思い切って取り込んでいるのは、それはそれで中々面白い（←興味深いという意味で）と思っている。
NBAでも「こんなダラダラ試合のオールスターなんてやる意味ある？」という意見はかなり出ており、かといって笑いの方向にシフトもできず、出口のない閉塞感がハンパない。

実は吾輩も、「ユルい感じのオールスターゲームが面白いかと言われるとちょっと…（ゲフンゲフン）」と感じている猫の一人、いや一匹だ。

個人的な意見だが、普段は敵同士のスター選手がタッグを組んで別の敵に立ち向かうという漫画的な熱い展開にこそオールスターの面白さがあると吾輩は思っている。

第3部の承太郎チームとDIO一味が手を組んで、第5部のブチャラティチーム＆ヒットマンチーム混成グループと戦ったら強いのはどっちだ!?と固唾を飲んで見守っていたらスタープラチナとゴールドエクスペリエンスが和やかにお互いをペチペチ叩き出したとしたら「いや、そういうのはちょっと…」ってなるじゃん（力説）

ここに、バスケというフィジカルをバチバチぶつけ合う競技性とオールスターゲームというショーゲーム性のジレンマが生まれている。

「本気で試合したほうが絶対に面白い」
「本気で試合したらケガをする可能性が高い」

この板挟み状態が前提にあることは、今一度確認しておきたい。

（2）いろんな改革案

せっかくなので、オールスター本戦に限らず、オールスター内のイベントについて「こうしたらもっと面白いんじゃね？」というアイデアを吾輩なりに色々考えてみる。

①3Pコンテスト

実のところ現行のオールスターイベントの中ではこの3Pコンテストが1番面白いと吾輩は思っている。その理由としてはこんな感じだ。
・選手は全力でスリーを決めにきてる。
・競技性が明確で、勝ち負けが分かりやすい。
・特殊な身体能力は不要（参加選手不足に悩むことがない）
・怪我をする要素が限りなくゼロに近い。

うむ。実にオールスターにマッチしたコンテンツだと思う。

しかし、そのフォーマットにいささかのマンネリ感はないだろうか？

5ヶ所から各5回試投し、最後のカラーボールを2点として計30点満点中何点とれるかというルールを多少変えてみてはどうだろう。

吾輩が提案したいフォーマットはこんな感じだ。

【😼吾輩式スリーポイントコンテスト😼】
・5ヶ所から4投ずつアテンプトする。
・4投の内訳は難易度の違うショットにして、決めた場合の得点も変える。
（1本目・2本目）
普通にスリーをアテンプトし、1投決めると2点。
（3本目）
ステップバックスリー。アーチの中でボールを受けて、アーチ外にステップバック。決めれば3点。
（4本目）
サイドステップでのプルアップスリ―。左右どちらにサイドステップしても可。決めれば3点。

⇒1ヶ所あたりのアテンプトを全部決めて10点、計50点満点で得点を競う。制限時間は多少長くしてもいいと思う。

我ながらそこそこいい案だと思うが、どうだろうか。
Bリーグの中の人、吾輩の案を拝借してもよくってよ…！

②ダンクコンテスト

吾輩は、ダンクコンテストを別のイベントに代えてもいいのではないかと思っている。

もちろん、最もフィジカルで最もプリミティブで最もフェティッシュに叩き込むダンク師が現れたときの「うぉぉぉぉぉやべぇぇぇ！」的興奮がダンクコンテストの醍醐味だとは思うが、それを別イベントに代えてはどうかという吾輩の提案の理由は、こんな感じだ。

・観客を沸かせるダンクを期待できる選手を、コンテスト形式に耐えうる人数揃えるのはかなり厳しい。
・ダンクの種類もかなり掘り尽くされており、どれも既視感がある。
・2023−24シーズンのオールスターでDJステフェンズが叩き込んだNBA級ダンクが、Bリーグのダンクコンテストを「終わらせた」印象が強い（あれ以上は多分ないという意味で）。

特に3つ目は完全に吾輩の主観なのでアレだが、「発展的解消」という形で違うイベントを始めても良い頃なのかなと感じている。

「偉そうに言うなら代案だせやこのタコ猫野郎！」というシュレッダーのような方に提案したいのが、これだ。

③【new!】1on1トーナメント

選手の身長と体重に応じて4階級に分け、B1の1チームにつき2階級にエントリーし、階級ごとのチャンピオンを決めるというイベントだ。
各チームの希望する階級が重複した場合はくじ引きかなにかで調整して、全4階級でそれぞれ12人ずつエントリーできるようにする。

階級は「身長+体重」で計算して、こんな感じに分ける。

①ライト級
　リーグ登録の身長+体重が260未満
②ジュニアミドル級
　同260以上280未満
③ミドル級
　同280以上310未満
④ヘヴィ級
　同310以上

【ゲーム形式】
・9点先取か、3分経過時点で得点の多いほうが勝ち抜き。
・ショットクロックは12秒
・タイゲームの場合はフリースローをどちらかが外すまで1本ずつ撃って勝ち抜きを決める。

【怪我リスク対策】
「1on1？それこそケガのリスクがでかすぎだろ無理無理かたつむり」という意見は当然出るので、ケガ対策として次のようなルールを採用したい。
・ショットが外れた時点で攻守交代（リバウンド争いの接触を避ける）
・シュートコンテストファウルは、ショットが外れても即2点（ファウルする意味をルール上失くす）
・アンスポ相当のファウル、肘を使ったファウル、アンダーカットのファウルをした選手は即失格&レギュラーシーズン3試合とかそれくらい出場停止＋罰金（相手選手がケガをしたかどうかは関係ない）

イメージ的には、選手が7~8割くらいの本気で1on1の試合を魅せられれば、観客向けのエンターテインメントとして充分見応えがあるものになると思う。

【ゲーム進行のイメージ】
1階級あたりに使う時間を計算してみると、こうなる。

【1試合あたりの時間】
3分（試合時間）＋1分（アウトオブバンズやファウルでクロックを止める間の時間）＋2分＝6分

【試合数】
1stラウンド　6試合
2ndラウンド　2試合※
セミファイナル　2試合
ファイナル　1試合
※2ndラウンドが終わった時点で6人のうち、1stラウンドでの得失点差が大きい2人は2ndラウンドをスキップしてセミファイナルへ

計11試合
（6分×11試合）＋（各ラウンド間の休憩10分）＝約1時間40分

4階級合計で単純に6時間40分だが、2階級を同時進行でトーナメントをこなせば、より時間も短縮できて時間配分上のオールスター本戦とのアンバランスさも解消できるだろう（バス生配信時は同時中継で）。

　【このイベントのメリット】
・選手の1on1ならではのスキルを堪能できる。
・普段プレイタイムが少ない選手も活躍できる可能性がある（誰をエントリーさせるかは完全に各チームの任意）
・ある程度ケガのリスクを低減化しつつ、観客は比較的本気で戦う選手を見ることができる。

あくまでオールスター本戦に華を添えるサブ的なアトラクションだということを各選手にしっかりと理解してもらいつつ、多少の賞金なんかも出すことでより面白みが増すのではないだろうか。

④オールスター本戦

オールスター本戦の改革を考えるとき、2方向のベクトルが考えられると思う。ひとつは「実験的面白さのテスト」、もう一方は「ケガのリスクを踏まえてなお選手が本気で戦うための動機づけをする」というものだ。

【実験的な面白さの導入】
◯特殊ルールの試験的な取り入れ
例えば4ポイントエリアを導入するとか、ダンクを3点にするとか、ブロックショットで1点加点するとか、「こうしてみたら面白いんじゃない？」という様々なアイデアを取り込んで実験する場にするのはマジでありだと思う。

やってみて微妙だったなら、次のオールスターでは止めればいいだけの話だからだ。失敗して失うものがない稀有なイベントなのだから、積極的に色々と試してみて絶対に損はないと思う。

◯試合形式の変更
NBAのオールスターでも採用されたが、例えばターゲットスコア形式（あらかじめ指定された得点に先に到達したチームの勝ち）とか、あるいはもっと大胆にバレーボールのようなセット先取方式にするなんて案もある。

「は？そんなの絶対つまんねぇに決まってんだろ」という意見は絶対に出るだろうが、何事も一回試しにやってみてどうなるか見てみるというのは重要なことだ。

そして繰り返しになるが、試合形式が微妙だったなら次のオールスターからはやらなければいいというだけの話だ。

かなり確信を持っていうが、オールスター会場にまで足を運ぶコアなファン層に「試合形式が微妙だったからという理由で次回のオールスターに行かない」という選択肢はないような気がする。

【本気で戦う動機づけ】
もう一方のベクトルの改革案で逆説的な意見だが、選手がケガのリスクを踏まえてなお本気で戦うモチベーションを引き出す手段を講じるということだ。

選手個人のモチベーションだけでなく、選手を送り出すチームのモチベーションにもなる理由でなくてはダメだ。

選手個人に対してはMVPに多めの賞金や副賞をつけてあげればいいが、「たとえケガのリスクがあったとしても、オールスターに出場する選手に本気でプレイするようチームが後押しするだけの動機づけ」は相当難しい。

例えばの話だが、B.PREMIERに移行して東西2カンファレンスになった際、東西オールスターの勝利側チームが、CSで東西チームの対戦になった際にホームコートアドバンテージを得るとかはどうだろう？

…と自分で言っておいてなんだが、ダメだ。実現性は低い。

オールスターの結果がCSのホームコートアドバンテージに影響するのなら、今度はリーグ戦のモチベーションが下がる可能性がある。オールスターを盛り上げるためにリーグ戦の盛り上がりを犠牲にするようでは本末転倒だ。

しかも、オールスターで両チームが本気で勝ちに行くとなれば、せっかくファン投票で得られたスター選手のプレイタイムにかなりの偏りが生じることも考えられる。それは投票してくれたファンを軽んじることに他ならない。

「オールスター本戦での各選手のプレイタイムは必ず◯分以上」という条件をつけることはできるだろうが…
だめだ！いい案が浮かばん。

おわりに

いろいろ考えて最後は諦めた感じになって大変申し訳ない。

本戦以外のイベント改革案は、比較的実現性も高く試してみる価値があるのでは…？という感じがするが、やはりオールスター本戦でガチバトルを見るための方法というのは難しい。

ここまで読んでくれた皆さん、吾輩の妄想に付き合ってくれてありがとう！

いくつかのアイデアがいつか実現すればいいなと思いつつ、吾輩はリーグ戦後半を楽しみにすることにする。