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【プレビュー】第6節vs秋田ノーザンハピネッツの展望を吾輩が語る記事🐱🏀

九州3連戦を無事に3連勝で終え、次の試合は…

アウェイ秋田か。
下道で33時間はまぁまぁ遠いな。

地図が広すぎて左端に韓国の「国」の字がチラ見えしてて草。

日本海側をひたすら不器用に突っ走る俠気溢れるルートを提案してくるgoogleマップに惚れそう。


秋田はここまで4勝5敗と黒星が先行しているものの、前節ではここまで1敗しかしていない島根をダブルオーバータイムまで追い詰めている。

開幕後9試合のスタッツから見る秋田のチームカラーはバランスなんぞクソ喰らえの無茶苦茶ピーキーな仕様だ。

こういうチームは中々安定して勝ち星を重ねるのは難しいが、相性と調子によってはハマると強いものだ。



◯ 秋田どんなチーム?


秋田は基本的にオフェンス力に課題のあるチームだ。

昨シーズンの平均得点は74.2点でリーグワースト3位、FG41.1%はリーグワースト2位に終わっている。

そして今シーズンここまでの試合スタッツでもFG成功率は39.7%と全チーム中唯一40%を切っており、2PFG44.9%もリーグワーストだ。とにかくスリーポイントラインより内側での得点の取り方に苦戦している。

ところがその一方でFGアテンプト数は67.4でリーグ4位とかなり多く、それを支えているのがリーグ2位のオフェンスリバウンド数(15.1)と同1位のスティール数(8.7)だ。

成功率が低いのを手数でカバーするという、ある意味非常に明快なチームスタイルといえる。

そして、吾輩はあまりそのイメージはなかったのだが秋田はスリーをかなり多投する。

3Pアテンプト数30.6本はリーグ4位。同3位のジェッツとほぼ同数ながら、成功率は33.5%とリーグ5位を誇っている(ジェッツは32.3%で12位)。

なお平均プレイタイム30分を超えている選手はおらず、29分台のタナー・ライスナーの他は7選手がおおむね20分〜25分程度の配分でバランスよく出場してくる。


◯ アウトサイドからの刺客3人衆


秋田は1試合平均3本以上スリーを撃つ選手が6人いるが、その中でも次の3人は今シーズン無茶苦茶ショット精度がいいので必ずケアしていきたい。
・赤穂(44.2%)
・田口(41.0%)
・熊谷(38.5%)

ちなみに次点のライスナーもビッグマンなのに平均4.2本放って34.2%と高確率で沈めてくるので、割と誰に撃たせてもスパスパ決めてくる。

「最悪こいつにはオープンスリーを撃たせてもいい」という選手が少ないということは、ディフェンスが外に張り出さざるを得ずにインサイドにスペースが生まれやすいことにもつながる。

そうなると、ハイローを使って簡単にイージーバスケットを許す展開も考えられそうだ。

また、オフェンスリバウンド取られた直後ってディフェンスがわちゃわちゃするからセカンドチャンスのスリーをめっちゃ守りにくいものだが、その意味で秋田のオフェンスリバウンドの多さはかなり脅威になってくる。


◯ モランとメコウルは未知数


吾輩は今シーズンの秋田の試合を通しで見たのは2試合くらいしかないので間違っているのかもしれないが…新外国籍選手のクリスチャン・メコウルとヤニス・モランはサイズといいスキルセットといいモロ被りじゃないか…??

さらに、どちらも決して器用にアレコレできるわけではなく、インサイドで無双できるでもなく、かといってアウトサイドが得意なストレッチタイプでもない。

リバウンドとPn'Rからの合わせとプットバックを実直にこなす職人気質のように見える。

こういう役割を堅実にこなしてくれる選手がいるのはチームにとって心強いものだが、「苦しい時にはきっとこいつが何とかしてくれる!」というよりは、良くも悪くも周りがどれだけ彼らを活かせるかという手腕に左右されがちなタイプだと吾輩は思う。

2人合計で21得点、15.4リバウンドとまずまずのアベレージを残しているあたりチームにフィットしているとは思うが、まだ伸び代は大きそうだ。



◯ 秋田のコア中山


秋田で攻守の要になっているのが中山だ。

ディフェンスでは外国籍に押し負けないフィジカルと鋭いスティールを見せ、オフェンスではハンドラーとしてペイントアタックしながら周囲のチャンスを演出してくる。アシスト数3.9はチームトップだ。

ただし、今シーズンの中山はシュート不振に喘いでいる。FG成功率は34.9%、特にスリーポイント成功率では17.4%と無茶苦茶落ち込んでいる。

また、ハンドリングスキルもそこまで高いというわけではなく平均TOも2.1と多いので、積極的にプレッシャーをかけてハンドリングミスやパスミスを誘発させたい。



◯ クマコーの処理


吾輩的に秋田で1番波に乗らせたくないのがクマコーこと熊谷航だ。

しっかりとゲームコントロールできるPGでありつつ、オフェンスでは積極的にシュートを放ってくる。

しかも今シーズンはスリーが38.5%とかなり高い成功率を叩き出しているほか、吾輩の勝手な印象としてクラッチシュートをけっこう決めてくるイメージがある。

アシストもしっかりさばける選手なので、チーム全体を乗らせないようしっかり叩いておきたいところだが、マッチアップするのが富樫の時にはうまく周りが上手くカバーできるかがポイントだ。


◯ スラッシャーガディアガ


帰化アジア枠の黒人スラッシャーという今までにないタイプのモハマド・アルバシール・ガディアガは台湾代表選手であり、台湾リーグで2年連続MVPを獲得している実力派だ。

ただここまでのところFG%は34.3%にとどまっており、オフェンス面でそこまで大きなインパクトは残せていない。

たぶんこれはガディアガ自身の能力云々よりも、秋田のチームオフェンスがまだ成熟してないので、攻めあぐねた結果のタフなショットを最終的に撃つ役目に回ってしまってるのではないかと吾輩は考えている。

恐らく、速攻とかアーリーオフェンスになるとゴリゴリにボールブッシュしてくるタイプだと思うので、安易なターンオーバーは即失点につながるだろう。

佐賀戦のガルシアがそうだったように、クリスあたりのハンドリングが狙われるとしんどいかもしれない。



◯ どう勝つか?


【オフェンス】
もし秋田ブースターさんがこの記事を読んでたら大変申し訳無いので先にごめんなさいと謝っておくのだが、ジェッツが秋田のディフェンスを攻めあぐねるイメージは今のところ吾輩には湧いていない。

死ぬほどオープンショットが入らないという状況がない限り、85点程度は取るのではないかと思う。

【ディフェンス】
・なによりセカンドチャンスを与えないことが大事だ。オフェンスリバウンドを取られてしまうと、ディフェンスがグチャったところにスリーを刺される可能性が
高い。

・中山とガディアガのペイントアタックは原と田代の2枚でかなり防げると思う。ここを好きにやらせなければ、キックアウトからのスリーという流れを作らせないはずなのだ。


◯ おわりに


ここをしのげれば次節でようやくホームに戻ってくることができる。

ぜひ連勝をキめて、アウェイ5連戦全勝といきたい。

Go, Jets!!


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