【プレビュー】第15節vs島根スサノオマジックの展望を吾輩が語る記事🐱🏀
どうも、🐱(吾輩)である。1年も早いものでもう年末。きっと皆さんも年末年始の大型連休にウキウキしていることだろうと思う。
吾輩はと言えばなぜか大晦日にピンポイントで仕事の対応が入り「クソがぁ!」という憤懣をぶつける先もなくて身悶えている。
何事も思い通りにはならないものよ…(遠い目)
さて前節の大阪戦は、菅野ブルースinによるスイッチディフェンスや若手選手たちの奮闘など、怪我人続出の苦境にあって光明も見えた2連戦だった。
そして、ありがてぇ…
天皇杯も含めて数えると約1ヶ月ぶりに水曜ゲームのない週なのだ…
選手の休養もそうだし、それ以上に少しでもチームケミストリーの再構築ができる時間が取れるのは本当にありがたい。
吾輩が感じるジェッツの現状の不安材料は、
①チームオフェンスに渡邊が上手くハマってない。渡邊のところでボールこねたあとタフ目のターンアラウンドジャンパーで完結するオフェンスは多分チーム的には避けたい選択肢のはず。
②原のコンディション不良(なのか?)。超消極的になっていてオフェンスオプションとして成立していない感あり。
③ジョナサンはバックダウンからフィジカルでゴリ押しできるタイプではないので、機動力を活かすためにも富樫とのピックアンドロールなどのコンビネーションをもっと高めたい。
といったところか。
この辺が少しでも改善なり向上してくれるといいのだが…
そろそろホグ太郎も復帰するであろう状況でホームに迎え撃つのは、八百万の神の力を宿す島根スサノオマジックだ。
◯ 島根さんの強さはどうなん?
現在の島根は15勝9敗で西地区2位につけているだけあって、当然ながら弱いわけはない。
超オフェンシブPGである安藤誓哉とオーストラリア代表の超万能オールラウンダーのニック・ケイは今シーズンも健在。
リーグ内でも抜きん出た存在だったクラッチスコアラーのペリン・ビュフォード退団の穴は三遠の稼ぎ頭コティ・クラークで埋め、リバウンド特化型職人ウィリアムス・ニカの後釜にはこちらも万能型帰化枠選手のエヴァンス・ルークを入れてくるという念の入れようだ。
メンツに隙がなさすぎて草。
多分、総合的なポテンシャルで言えば今シーズンの島根は昨シーズンを上回っていると思う。
実際、代表的なチームスタッツを見ても突出した数値はないものの、どれも高水準で、目立った穴は見当たらない。
ただ、それにしては現在の勝率は.625であり、その選手ラインナップから誰しもがシーズン当初に想像したであろう勝率を下回っているのではないだろうか。大きな主力の欠場がないことを考えると、少し肩透かしの感がある。
とはいえもちろん、余裕で勝ち星の勘定に入れられるようなチームではない。島根の強みと弱みはどんなところにあるのか?
① 超強気のスコアラー安藤誓哉は今シーズンも健在
吾輩は、つまるところ島根とは安藤のチームだと思っている。今シーズンもチーム2位の平均14.1得点と期待通りの活躍を見せている。
安藤の強みはオフェンスの多彩さだ。
ディフェンダーと駆け引きしながら後出しできる攻撃の選択肢が多く、ピックをアンダーで守ればディープ目のスリーを沈め、距離を詰めればドライブからレイアップやフローターだけでなく、ディフェンスのタイミングをずらしてのターンアラウンドジャンパーやジェイルからファウルを誘いつつのジャンパーなど、さまざまなパターンを駆使して攻めてくる。
一度はディフェンダーに止められたように見えた状況から裏をかいて得点してくることも多い。
スコアリング能力だけで言うならBリーグの日本人トップ3に入ると思うし、さらに平均33分という長時間使用にも耐えうるタフさを有していることもチームにとっては相当ありがたいはずだ。
島根戦は、まずこの安藤のピックから始まるオフェンスをさばけるかどうかが1つの鍵になると思う。
② ピュアスコアラーのコティ・クラーク
新加入のコティ・クラークの平均得点は15.9点と一見平凡だが、その平均出場時間が24分にとどまっていることを考えると驚異的だ。
少し前の吾輩の参考程度の記事で恐縮だが、バイウィーク前時点での10分当たりの平均得点リーグ1位だったのがこの男だ。
その豊満な屈強なフィジカルからインサイドに押し込んで得点もできるかと思えばスリーも42.9%で決めてくるなど対戦相手が対策に頭を悩ますこと必至のプレイヤーと言える。
ただ、脅威の具現化といっても過言ではないこのクラークだが、昨シーズンに在籍していたペリン・ビュフォードのインパクトと比べると、クラッチ場面でのゲーム支配度という意味では物足りなさが残る。
ビュフォードといえば、クロスゲームの終盤にえげつないほど鋭いドライブからAND1を量産し、最低でもフリースロー機会を稼いでくるという本当に恐ろしい奴だった。
この武器を失ってしまっていることは、接戦のときに島根に不利に働いていると言えるのかもしれない。
③万能を絵に描いた男ニック・ケイ
島根というチームを陽に影にと支えているのは間違いなくこの男だ。
三遠のデヴィッド・ダジンスキー然り群馬のヨハネス・ティーマン然り、どこからでも得点が取れ、リバウンドもアシストも高水準でこなしてくれる、「あらゆることを85点でこなしてくれる」というイメージがあり、過去のジェッツの選手で言えばジョシュ・ダンカンに近いと吾輩は思う。
昨今、世間では「一芸に秀でる」タイプが注目を浴びる事が多いが、バスケに限らず会社でもスペシャリストだけでは組織は回らない。
突出はしていなくとも、多方面で安定した活躍をしてくれるジェネラリストがいるからこそスペシャリストも輝くというものだ。
この手のタイプはコートの状況に応じた幅広いプレイの選択肢を持っているので、「このプレイに警戒しておけば大丈夫」というのがないのが厄介だ。
④ 島根で輝くジェームズ・マイケル・マカドゥ
ジェネラリストのニック・ケイと対象的にペイントゾーン特化型のスペシャリストがマカドゥだ。
スリーは基本的に撃たないが、ゴール下では安定した活躍を見せ、平均27分の出場でリバウンドも8.5本奪ってくる。何よりSR渋谷在籍時はなんだったのかというくらい、今シーズンは今のところ怪我もなく出場できているのが頼もしい。めちゃくちゃ元気やんけ…
マカドゥがディープシールしてそのまま決めるかキックアウトしてスリーをアシストするという絵面が目に浮かぶようだ。ジェッツとしては分かっていても止めにくいこの展開を、どうやって乗り切るか。
⑤ エヴァンス・ルークどうでしょう
日本代表経験もあるエヴァンス・ルーク。新加入した島根でも平均28分の出場で10.1得点と上位チームの帰化枠にふさわしい活躍を見せている。
on3のときには帰化ビッグマンがいないチーム相手ならばサイスの優位性を活かしてインサイドで効率よく得点できるのが強みだ(だからこその帰化アジア枠だとも言えるが)。
しかし一方で、スリーの確率は平均2.5本の試投で30.5%とそこまで高くない。またフリースローも50%台と苦手にしている。
この辺の得意・不得意がはっきりしている選手をうまく料理していけば、試合を優位に進められるかもしれない。
◯ 島根との戦い方
ホグが戻ってくれば、インサイドの脆弱性はだいぶ改善されるはず。
気をつけたいのは、マカドゥやクラークとのマッチアップでファウルが嵩んでしまうとベンチに下げざるを得なくなることだ。ここは、荒尾やオウをうまく起用することでホグをすこしでも長くコートに残せるようにしたい。
安藤対策としては、トップから積極的にピックをかけてくるのでディフェンダーが富樫では中々守りにくい。原や田代がつくのがベターだと思うし、場合によっては渡邊がつくのもあアリのような気がする。
ここを上手く潰せれば、島根オフェンスを一気に機能不全に陥らせることができるかもしれない。
◯ 終わりに
菅野ブルースを加えてのスイッチディフェンスをまた見ることはできるのか…?ホグが戻ってきたらロスター外になっちゃうかなぁ。
でもまた見たいなぁ。
…
Go, Jets!!🐱