賽芽吉(さいのめきち)

現在のメガバンク、昔の都市銀行へ高卒で入社。預金・融資・相続・投資・事業承継・マルサ等…

賽芽吉(さいのめきち)

現在のメガバンク、昔の都市銀行へ高卒で入社。預金・融資・相続・投資・事業承継・マルサ等の経験を経て支店長に。 その後、銀行のルールで一般会社に入社。畑違いの仕事で苦労するも役員に。 自分の人生は、苦労はしたが賽の目は吉であったと振り返りながら現在までを綴る。

最近の記事

支店長2ケ店目 株式投資

銀行に入社してから、株式投資は証券会社との付き合い程度でやっていた 証券会社の担当者から上場予定の新規株の案内が来ると付き合い程度で応募 殆ど抽選だが、当たる そして、上場したらすぐに売却 小遣い程度の儲け あくまでも付き合い しかし、課長時代に自分で銘柄を選別して購入・売却 かなりの額を稼いだ 年に数回で3年もすると数百万円の儲け でも、無理はしなかった ところが、銀行で投資商品を扱うようになり、投資について再勉強 日々の動向もチェックするようになった 証券会社のセミナーに

    • 趣味の自転車との出会い

      小生は銀行員 地方から東京 東京から名古屋 名古屋から千葉 千葉から埼玉 埼玉から大阪 大阪から東京 東京から神奈川 よくもまあ、転々としたもんだ そんな中で趣味を見つけるのも大変である テニスを始めれば、次の場所では仲間がいない、やる場所がない そして、転勤・転居 バドミントンをすれば、転勤・転居 次も仲間がいない、やる場所がない ならばと体育館を探しまくる 今のようにネット検索が出来ないからだ やっと、仲間と出会えて大会に出たりしていたら、転勤・転居 次は一人で出来るラン

      • 支店長2ケ店目

        支店長2ケ店目 1ケ店でお払い箱ではなかった 次の支店も東京都内 通勤は30分延びた 銀行だけのビル、3階建 個人部門だけの支店 東京の外れなのでテリトリーは広い 顧客層は悪くない 資産家も多く、やりがいのありそうな支店 前任者は支店長1ケ店目で、5歳年上、この支店を最後に銀行生活は終わり 最初で最後の支店長となれば、自分の次の行き先だけを考えての行動も理解出来る 殆ど仕事もせず 事故さえ起きなければ問題ない そんな考えで仕事をしていたかの様子 顧客への挨拶周りもさほどなく、

        • 支店長1ケ店目 廃店

          支店長1ケ店目 突然、年末に本部が来ると連絡あり それも、統廃合や新店舗ばかり扱っている部署 小生が赴任して、法人部門が隣りの支店に吸収 取引先課の廃止 どう考えても、統廃合である 多分、法人部門が吸収された店舗に吸収と思われる まずは、年末を待つ事に 年末に本部から2人 やはり、統廃合だった 翌年の春にとの事 しかし、この統廃合は小生だけの極秘事項 支店全員へは、その春の手前に公表予定と 小生だけが悶々とするのか 耐えられるのか これで、小生はお払い箱なのか やっと支店長と

          支店長1ケ店目 ボーナス

          支店長1ケ店目、初めてのボーナス 銀行のボーナスは、その支店の実績で決まる まずは、ファンドが割り当てられる 業績の評価・事務の評価でそれぞれ そのファンドを支店長以外で振り分ける 難しいのは、実績を上げた人に多く振り分けると、実績がまずまずの人は平均ボーナスより減る それを補うにはあまり実績が上がらなかった人を減らすしかない 皆んな、ボーナスは楽しみにしている 前年度より減るのは納得がいかないだろう しかし、振り分けるしかない 部下の査定は支店長がする 支店長の査定は本部で

          支店長1ケ店目 ボーナス

          支店長1ケ店目 取引先課廃止

          支店長1ケ店目 ある日、取引先課の廃止を告げられた 取引先課は、預金獲得・投資商品販売・住宅ローン等、また、それに伴い事務もやる その課が廃止 しかし、目標(ノルマ)は変わらず これはおかしい そんな時に限って、本部の人が突然来る 支店はグループになっており、そのグループを本部の支店担当が担当 そして、その支店担当には上司である部長がいる 部長は、グループ会議の時だけ顔を見せる しかし、小生の所属するグループはその部長自ら支店を電撃訪問 そして、実績が上がっていない項目ついて

          支店長1ケ店目 取引先課廃止

          支店長1ケ店目 会議

          支店長は自由である 毎日のミーティング 毎週の会議 毎月の実績進捗会議 毎月の事務見直し会議 色々とやっている 普通は、そのような会議やミーティングは引き続き実施する 小生は違う ばっさりとやめた 全てのミーティングや会議をやめた そして、毎朝の開店前に連絡事項のみを伝えた 全員、やるべきことは分かっている 人数が少ない中で、会議をやっても進展するものではない その時、その時をしっかりとやっていれば実績は付いてくる 効率的な仕事を心がけていれば能率もアップする そんな思いがあ

          支店長1ケ店目 初日

          支店長になった 本音は支店長になるつもりはなかった 課長ぐらいで仕事をしている方が責任がない 成績を上げなくてはと言うより 部下の人事が心配であった 支店長の采配でその人の人生が変わる こんな重要な事を決めていいものか しかし、辞令でなったからには全力を尽す 初日の開店 入り口のシャッター前に立った ロビーからの風景を観察 整理整頓されているか 見苦しいものがないか ゴミなどはとんでもない 伝票等は揃っているのか なにより、行員の顔色はどうか 色々と見るべきところは多い そし

          支店長1ケ店目

          支店長1ケ店目 44歳の春  引き継ぎ期間は1週間 銀行へ同期入社した同期から連絡の嵐 同期でも早い方だ 中には、嫌味を言ってくる同期もいた 4月の異動であり,丸々小生の実績となる 銀行は4月から9月までを上期 10月から翌年3月までを下期と言う  この上期・下期で目標が貼られる そして、いつ異動となるかは決まっていない 期の途中であれば、成績が振るわなくても前任者がとか言い訳も出来る しかし、期の始めでは自分の実力となり、評価も自分だけの評価となる しかも、支店長は1年経過

          課長2ケ店目 転勤

          課長2ケ店目で4年 通常は3年で転勤だが、組織改革もありクリアされたようだ 当初は部下が多く、目標(ノルマ)が高く、大変な支店に転勤したと思った それから、組織改革 忙しい最中 何故か、犬を飼った 息子と娘の小学校の通学路 お店に隣接しているシベリアンハスキーが二匹いる庭に子犬が一匹 里親募集の貼り紙が ある日、娘が下校途中にそこへ立ち寄った際 お店の人から、「お嬢ちゃん、この子犬をもらってくれない」「もらってもらわないと、明日動物園に連れて行かなくてはいけないの」 と言われ

          課長2ケ店目 マニュアル

          課長2ケ店目 やっと楽になるかと思いきや 部下が多い 目標(ノルマ)が高い そんな中での大改革 部下の減少 小生の仕事量、増加 あまり付き合いたくない支店長との飲み会、増加 とにかく、忙しい 後で本部から聞いた話しによると、全店で課長が潰れるかもしれないワースト3だったと  その中に小生が2ケ店後に転勤する支店もあった 銀行にはマニュアルはある 手続きマニュアルであり、Q&Aではない しかし、手続き通りに仕事をするには事前に座学も必要である この座学を通り越して、実践はきつい

          課長2ケ店目 マニュアル

          課長2ケ店目 大変革

          課長2ケ店目で大変革が起こる 組織変革である この時期に何処の都市銀行もやり始めた 法人部門と個人部門の分裂 融資部署に所属している行員は法人部門へ 取引先部署・預金部署に所属している行員は個人部門へ 更に,法人部門は大企業やある程度大きな中小企業のみ担当 中小企業は何十ケ店をまとめた別部署へ 個人部門は富裕層は何ケ店をまとめた別部署へ 残された個人部門はというと、預金取引先と個人ローン先のみ 小生が所属するところである 小生の部下は19名から5名 ローンを扱う男性係長1名

          課長2ケ店目 株式投資

          株式投資は新規上場株を証券会社から勧められた都度、お付き合いで買ってはいた しかし、値が付くとすぐに売却 あまり、心臓によくないからだ それに、そんなに頻繁に株価を見る事が出来ない しかし、この頃から株式投資には興味はあった 毎日、新聞でも株価は何となく見る そして、銀行員なので経済状況は把握している 株価変動の仕組みも分かっている 目をつけている株もある では、何故やらないのか 先行くお金がないからだ それも、すぐに必要としないお金となると厳しい でも、銀行の株は一番身近で

          課長2ケ店目 株式投資

          課長2ケ店目 大金

          課長2ケ店目で大金が入ってきたケースを話す 銀行は前日にある程度の金額が入金となったリストを朝一番に手にする その中に1億円入金となった顧客がいた その口座の推移を見ると、数万円の動きはあったが大きなお金の動きはなし 億単位で入金となる顧客もあったので、さほど驚きはしなかったが、違和感もあり訪問する事に 本来であれば、地域の担当者が訪問すべきではあるが、あいにく休暇であったで小生が訪問する事にした 自宅はいたって普通の一軒家 呼び鈴を鳴らす 誰もいない様子 名刺だけを投入 こ

          課長2ケ店目 相続

          課長2ケ店目で大きな相続に出会う 今までも色々な相続を見てきた 例えば、夫婦と子供1人で旦那さんが亡くなったケース 本来であれば、子供が小さかったので奥さんが全て相続で完了 しかし、旦那さんには生命保険金の入金があった事を知った旦那さん側の親戚が黙っておらず、最終的には奥さんを追い出し、子供は小学生だったので、親戚の人が代理人となり遺産を乗っ取ったケース また、兄弟3人で仲が良かった人たちが、自宅・アパート2棟所有していた親の相続で、アパート2棟は老朽化していることから長男に

          課長2ケ店目 教育

          課長2ケ店目 部下19名、教育が課題である これは、大人数の課長になって分かってくる それまでは、指導であった しかし、教育は違う 読んで字の如く、教えて育てる事である 課長1ケ店目は部下は4名、うち行員は2名 2ケ店目は行員だけで12名  また、契約社員7名 契約社員も大店だと違う 行員と同じように接しないといけない そう、この支店は行員と契約社員がペアで実績を上げているからだ 部下と一緒に訪問する帯同訪問 身なりのチェックをする 案外と靴は磨いたりしていない ネクタイも曲