2021/07/23

「体調が悪い」
自覚するのはどういう状態になってからだろう。


咳が出た、鼻水が止まらない。
熱が出た。
体がだるい。
寝床から起き上がることができない。
なんとなく寂しい。
何もせずとも涙が出る。

この基準は本当に人それぞれだ。
しかし、どの基準も「甘え」で片付けるのは、
しかもそれを自分以外の誰かが決めるのは、
うるせーだまれ、以外の何者でも無い。


私の場合を話したい。
ようやく私が私をこれはやばいと思い始めたのは、ご飯がまともに食べられなくなってからだ。

とにかく食べることが怖かった。

私は本当によく食べるし、食べることが大好きで、むしろそれくらいしか話の引き出しがないほどだった。
食への執着。
そう形容した方が適切な位。

良い事があった時の自分へのご褒美も、
嫌な事があった時のストレス発散も、
全てもご飯で解決していた。

それが一転してこの状況。

本当のきっかけなんてわからない。
これだ!っていう理由があるのならばどんなに楽だろう。
違うからややしい。自覚がない。

色々な「しんどい」が積りに積もっていつの間にかこうなっていた。


ダイエッターでは無いから相場がわからないが、年末から10キロ気付いたら落ちていた。

元々少しダイエットはしたいと思っていたから、好都合だとは思っていた。
しかし、なにかおかしい。

この水一杯でどれくらい増えるのだろう。
このサンドイッチのカロリーは?糖質は?
このドレッシングの脂質は?

一人でご飯を用意するとそういうことばかりを考えていた。


「あー疲れた、本当にむかつく」
こういうことがあると決まって私の足はスーパーや、半額シールの貼ってあるパンの残っている時間帯の薬局に向かった。
カゴに投げ入れられる菓子パンと、お惣菜。
金額なんて正直見ていない。

こういう時は決まってカード支払い。
知らない知らない。

家までの帰り道、
何も考えないでアイスを口に入れる。


あ、通行人と目があった。
あ、あの子明日の授業同じ子だ。

恥。

わかっていても口入れずにはいられないような、心理状況。

家につけば買ったものを 
ひたすら、ひたすら、
口に詰め込んだ。

その後のことはもう想像に任せます。


これでも私は、これがおかしいなんて思わなかったし、認めることが怖かった。


食べられない。

その次は、
体が思うように働いてくれなくなった。

夜に眠れない。
ようやく眠れたと思ったら次は起きられない。
起き上がることができない。

この頃からようやく「おかしい」ことを認めて、保健センターに頼り、病院にかかるようになった。


端的に言います。
薬を飲んでも、体の内側の不調は治りません。
単なる気休め。


不安を抑える薬と、
眠れる薬を貰ったけれど、
うまい具合に運ばない。

もうかなり前からだけど、
文字が頭に入らなくなった。
国文学科としては死刑宣告も同然でしょう。

終わりだ。終わりだ。
そう思いながらもうわからないまま課題資料を読んだり、レジュメを眺めたりしていた。

質の悪い課題。
これで構成されていく私の成績。


どうにもこうにも、
にっちもさっちもいかなくて、
苦しくて苦しくて、
いつの間にか今日になっていた。

めちゃくちゃ省いた。


ここ数ヶ月は、
もう言い難いほど辛かった。

天気や気圧による外的要因。
質の悪い課題、迫る期末、インターンのお知らせも容赦ない。

こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい。
泣きながら膝を抱えて過ごした。
お酒に頼った。
タバコに頼った。

気づいたらもう何もできなくなっていた。


梅雨が明けて、晴れ間が続いた。
気圧も安定して、インターンも応募した。
よし、期末課題やるか。
ノリに乗って課題をまとめて片す。

次の日になる。
完全にベッドから起き上がることができない。
本当に動かなくなる。
熱なんてないし、天気も素晴らしい。
もう何も考えられない。

バイトだけは、休めばこんなポンコツでも、
頭数の都合でお店に迷惑がかかる、
その一心で行った。
バ畜の精神恐るべし。


そんなこんなで無理矢理体を動かし続けていたら、つい最近、ついに真に動かなくなった。

保健センターに連絡して、
カウンセリングの先生に繋いでもらって、
とにかく休め
そう言われた。

あー休んで良いんだ。
初めて止まることが許される気がした。


休む


それは決して悪いことじゃない。
怠けじゃない。
逃げじゃない。
停滞じゃない。
自分を生かす唯一の作戦だとわかった。


もっと早くに気付いてあげればよかった
とは思う。
でも手遅れだとは思わない。

せめて本が一冊でも読めるようになるまで、
私は休みます。


ここまでつらつら書いてきたけれど、

病気アピール乙
イタいわーww
構ってちゃんかよ
そんな辛いなら大学辞めろw
社不を正当化すんな

予想できるだけの悪口は考えた。

私は私のどうにもならない弱さを明らかにすることで逆に私を守る。
なんとでも言えば良い。


ここからは、完全に私の好きなように。


まとまりがないけれど、
これが私の今のお気持ち表明。
ここまで見てくれてありがとうございました。
では。

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