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12.モロッコ②

この投稿は私達がYou Tubeチャンネル👉セーリング風神を立ち上げるまでの旅の記録である。

アフリカ大陸で初めて訪れた場所で、滞在期間1ヶ月ちょっとの殆どをラバトで過ごしました。他は1泊2日でフェズへ。

宗教や文化、食や生活といった全てが日本や今まで行ったヨーロッパ、アメリカとも違って「うわぁ、凄いな」と驚きの毎日でした。

色んな情報で観たり、聞いたりしていた非現実的な世界が現実に変わり、間近で目の当たりにすると、それまで想像していたのとは、また違って見えます。

その中でモロッコで体験して思った事をシェアしますね。

イスラム教のお祈り

モロッコは、イスラム教・キリスト教・ユダヤ教が混在していて、特にイスラム教のお祈りは日に何度も街のあらゆる所でスピーカーから流れて来ました。

マリーナで働く職員も、その時間は勤務先から靴を揃え、裸足でメッカの方角に向かい、口ずさみながら何度も地面に頭を付け、お祈りをしていました。

初めて見るその光景は、無宗教の私にとって異色の光景でした。

服装

モロッコに到着時は秋だったお陰もあり、肌を露出せず長袖長ズボンで過ごせたのは良かったと思います。

女性の肌の露出はイスラム教徒が多いモロッコでは、いくら観光客とはいえ目立ってしまうので、やっぱり郷に入れば郷に従う方が安全だと思います。

物乞い

日本では、浮浪者で物乞いをする方はなかなか見かけませんが、初めてフランスに行った時、普通に歩いていると、どこからともなく「お金下さい」と言われました。

これは、歩いててもレストランでも声を掛けられたりします。

フェフェは昔から1日1回、その日の最初に物乞いをしてきた方にコインを上げています。

フランスはキリスト教の文化なのもあり、その中に「助け合い」の精神のような教えがあるそうで、それもありフェフェはコインを上げる習慣になったそうです。

モロッコでも物乞いをする人は勿論いるのですが、それ以上に私が驚愕したのは…

あるファストフード店でのこと。軽くランチをしていた際、隣にいたお客さんが食べ残して立ち去った時、店員さんが片付ける前に、ある老女が素早く席に座り、残り物を食べようとしていました。

それに気付いた店員さんは片付けようとしたのですが、老女は引き下がりません。最後は店員さんが諦め老女完食!

その後、何処かへと居なくなりましたが、たまたま私がお腹いっぱいになってしまい、食べ残しを近くにいた猫に上げていたら…

先程の老女が柱の片隅から私の方を見て「(T_T)涙 食べたい」とジェスチャーをしながら訴えてきました。

その光景を見た私は「猫に上げずに老女に上げた方が良かったのだろうか?」と申し訳ないような、悪い事をしてしまったような気がしました。

モロッコはアフリカの中では、良い方だそうですが、そんな場面に遭遇した時、身体が固まって言葉も出てこない衝撃です。

「貧富の差」を物凄く感じて、飢えからそういう行動に出る人が、その老女だけではないように思いました。

そしてそれは「プライド」や「自尊心」「誇り」が無くなり「生きるために食い繋ぐこと」しか出来ない日々へと変化した結果なのだろうと。。。

昔、アフリカの何処かの国での話を思い出しました。

アフリカのある貧しい人達は「何かを生み出そう」「作り出そう」というよりも「誰かの何かを奪おう」とする人達が多いのだそうです。

そして、誰かの何かを奪うために争い殺し合う。

それが日常だという話でした。

この原因は何だろう?
私は色々考えました。

行き着いた答えは…どんなに貧しくても「教育」を受けていたら、ある物で「作り出そう」という発想が生まれるのではないか?という事です。

アフリカでは、家庭環境が貧しいと学校にも行けず働きに出されるか?売られるか?

そんな状況だと言います。

そしてこれはアフリカに限らず、色んな場所で繰り広げられている現実。

知っているのと、見たのと、経験したのとでは、全く変わって来ますね。

何が出来るかな?
そんな事を考えさせられました。

トイレ

今ではウォシュレット付きトイレが当たり前の日本ですが、私が幼少期、日本のトイレはまだ和式が多く、田舎では「ボットン便所」の時代。初めて洋式を使った時は…「座れるだけで用を足すのがこんなに楽なのか?」と感じました。

モロッコのトイレは、殆どが和式でホテル等は洋式だったと思います。

1度だけ外出時にどうしてもトイレに行きたくなった私は、カフェのトイレを使わせてもらう事に。

そこは和式だったのですが、トイレットペーパーがなく、目の前には、小さな水入りバケツが置いてありました。

昔、そんなのをテレビで見た事を思い出したのですが、それを使って自分の大事な所を拭く…というのもあってるか?どうか?という感じもあり、抵抗もあって…。

しかも水を流すレバーが何処にも無くて…。結局最後に和式に流しました。

ちゃんと理解出来てたら…いや、理解出来ていても出来ないかも?(笑)きっと慣れるまで時間が掛かりそうだと思いました。

王様

街の至るお店には、現在の王様の写真が必ず飾られています。

立憲君主制のモロッコでは、王様の悪口を言うと逮捕されるんだとか。

そして滞在中、ラバトで大きなホールの建設工事をしていたのですが、1度は王様が許可したこのホールは、後にコロっと意見を変え、取り止めになったそうです。

王様の権力凄いですね!
工事費勿体なーい!と思いましたが…。

泊地停泊禁止

泊地停泊が禁止なのは…何故でしょう?

色々、調べてはみたのですが情報はありませんでした。

想像するに、モロッコは「ハシシ大国(マリファナに似ている)」なのもあり、流出しないようにする為なのではないか?と勝手に思っています(笑)

その他プチ情報として

【公用語】

アラビア語とベルベル語ですが、フランス語も今でも話される方が沢山いたので、フェフェのお陰で困らず生活が出来ました。

因みに、モロッコ人で英語が出来る方が、あまりいなかったという印象を受けました。

【お酒を買うのが大変】

イスラム教では、お酒を禁じているので、購入出来るお店やレストラン等で飲める所も限られていました。アルコールの値段も普通の2倍くらいです。

(ジブラルタルの時に、少し買い込んでいたけど、モロッコ滞在が1ヶ月以上だと、2・3本のワインでは全然足りませんでした 笑)

【交通】

ラバトでは、車の交通量が多く、横断歩道というのもない場所が多いので、ビュンビュン通る車の間を縫っての横断は、慣れないと渡れないくらい怖かったです。

フランスでは、逆に横断する人優先なので、そちらに慣れてしまうと、車の隙をついて渡る行為は、物凄く危険だと感じました。

【平均年収】

調べると、モロッコ人の平均月収は日本円にして10万前後。

だから、生活水準が低い=物価が安いです。

【食】

本場モロッコで頂くタジン!
安くて美味しくて、食では日本人の舌に合うのか?どれも美味しかったイメージです。

モロッコ文化なのか?お茶を頂く際に、とても高い所から上手に注ぐので興味深かったです。

最後に

色んな事があったモロッコでしたが…
まだまだ滞在が足りなすぎて、他の所を見ていないのもあり「また行きたい」「もっと知りたい」と私の目にはそう映った国でした。

いつかリベンジしたいと思います。

さて次回は!

いよいよカナリア諸島です❤

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