消え行く島~他人事ではなくなる現実がすぐそこまで来ている~
写真は、先月9日、私達のいる東カリブ海のマルティニーク島から100マイル程の距離にあるセントビンセント島での噴火の模様です。
雪の降らないカリブ海に、正に雪化粧のようになっていて…。数日後、南風の影響で灰と硫黄臭が飛んできました。
そして被災地では、沢山の住民が船で海から脱出している動画を見ました。
3月末に火山が振動し始め、近いうちに噴火することは予想されていたので、噴火前日には避難命令も出されていたそうで、死者はいないとのこと。本当に良かった。
3日後、マルティニークにいた、とあるキャプテンが周りのヨットマン達とお金を出し合い、スーパーで水や食料やらを数台の車で買い、発起人のキャプテンが物資を届けに出発しました。
まだコロナになる以前、セントビンセント島を1度だけ訪れた事があります。
緑が豊かで海も綺麗で、次回は、ちゃんと島を周りたいと思っていましたが…
暫くは難しいかもしれません。
↓はセントビンセントのCumberlandという火山の場所からも近い入り江で、泳いだ時はびっくりしたほど特別な場所なのを覚えています。
本当に緑が綺麗だったのに。
「あと30年前後には世界の氷河が溶けてなくなるの?!」と驚かれた方もいるかもしれませんが、このニュースは、今に始まったことではなく、以前から専門家は世界に警告をしています。
だから知っている人は多いけれど「まだまだ先の話でしょ」と思っていた人も多いのでは?
現在の傾向が続けば、標高の低い山地の一部では2050年までに氷河が完全に失われることが分析で示されていると、バンバーは言う。「研究自体やその成果は素晴らしいものですが、最上段に掲げられたメッセージはとても悲観的です。氷河は消えゆく運命にあり、水源や自然災害、海面上昇、観光、そして地域の生活に深刻な影響を与えているのです」 ~世界の山間部の氷河が、2050年までに“完全消失”する:衝撃の研究結果が意味すること~
より。
かといって現時点でCO2の排出を止める事は、かなり難しく非現実的な時代でもあります。
CO2=二酸化炭素の主な原因は、石炭や石油などの化石燃料を燃やし、たくさんのエネルギーを得るようになった結果、大気中の二酸化炭素が急速に増加したことで、地球温暖化に拍車がかかっています。
そして世界のさまざまな所では…
こういう現象が始まっています。
環境問題に対して敏感な人は、既に何らかの対策をされています。
標高の高い所に移り住める場所を確保したり、ヨットを購入したのも、その要因が一理あるとキャプテンであるフレッドは言いました。
まだ身近に差し迫った感が薄いのもありますが、このまま行けば30年後には、標高の低い所は海に沈む計算なので
「その前に国が何とかしてくれるでしょ」とのんびり構えてもいられなくなるのでは?と予想しています。
そして、たった50年の間に世界の人口は約3倍に増えました。そこで!
領土が少なくなり海域が広がるということは、どういう問題が出るのかを考えてみました。
・自然災害が増える(地盤が緩み土砂崩れが多くなることに)
・産まれ育った国や島から脱出しなければ生きていけなくなる
・領土が少なくなるので、争い・奪い合いの戦争が起こる可能性がある
・これ以上の人口を増やさない為の何らかの対策が出来るかも?
・このままでは人類滅亡に向かっていく
等々。
地球以外で人間が生きられる場所を探し求め、地球が危なくなった時の準備をしているのも、その要因もあると思います。
これらの問題を全て解決するというのは難しくても、その糸口は何なのか?
どうすればいいのか?
平和的に解決するには…と沢山の人が考えていると思いますが「あと30年で?ヤバいな」と上のニュースを読んで思った私は、彼にそのことを話すと
「この20年の間、どうすれば良いのか?を考えていたよ」と言うではありませんか?!
そして彼の意見は
「世界の国が協力し、国境を失くし国という概念から世界が1つに纏まること」
いやぁ~これは流石に「ぶっ飛んだ意見だ」ということは無かったけれど、実現に向けての道のりは30年という歳月では厳しいと感じています。
なぜなら、人口が多ければ多いほど、人との争い事も増えるから。
この地球に人間が色んな動植物と共存していることを忘れてはいけないですね。
(これ以外でも平和的な解決策があればご意見を頂けると嬉しいです)
子供の頃、アニメで魔法使いやドラえもん、SFの話を観ては「こんなこと出来たら良いのに」と思っていたけれど、人間の凄い所は、それを実現させてしまったこと。
昔の人が今の時代を見たら魔法のような世界になっている事は間違いない訳で、最終的に大事なのは、世界の人と協力出来ることを信じる気持ち。
それには「自分さえ良ければ良い」という気持ちを失くす事から始まるのでは?と考えます。
あなたはどう捉えますか?
※この投稿は、決して読んで頂いている皆さんを怖がらせたい訳でも、パニックにさせたい訳でもありません。専門家の何年にも渡るデータを、どう自分が受け取るのか?そしてどうして行けばいいのか?を冷静に、真剣に考えていく時なのかもしれません。
皆様から頂いたサポート金は、大切にヨット生活に使わせて頂きます⛵✨