11.初!アフリカ大陸上陸モロッコ①
この投稿は私達がYou Tubeチャンネル👉セーリング風神を立ち上げるまでの旅の記録である。
ジブラルタル海峡を抜けた事によって地中海から大西洋へと出た私達は、あまりにも違い過ぎる波の大きさに圧倒されていた。
地中海は陸地に囲まれた海域なので小刻みな波に対し、大西洋は、ゆったりと大きな波が押し寄せる。
今まで地中海でしかセーリングをした事のなかった私には、緩いジェットコースターにでも乗っているような、心地の良いセーリングだったのを覚えてる。
24年程経つこのヨットもまた、今までの最高スピードが7ノットに対し大西洋へ出た途端、セイルをフルに出していなくても軽く10ノットオーバーしていた。
何だか嬉しそうな、喜んでいるような「私だってまだまだ若いモンには負けないわ」と言わんばかりの走りを見せてくれた。
キャプテンフェフェは、スピードよりも安全性を重視する。
「そりゃそうだ!」と私は納得。
理由は幾つかあるのだけど。
①元々このヨットはレース向きではなく、生活するのに適してるヨットなので、負担をかける事を減らす為。
②若い頃のような体力はないのと初めての大西洋なのもあり緊張していたと思う。そしてキャプテンとして、万が一のアクシデントを出来るだけ回避する事を常に考えていた為。
③パートナーである私も体力に自信がある訳でもなく、ヨットの専門的知識も経験も浅い事もあり、役に立つかは…未知の領域になる。(笑)
これらの理由もあり安全第一。問題は要らない。
平和主義者的な私達のヨットライフは、いつもこの考え方でセーリングをしている。
【AISについて】
今まで地中海だけをセーリングしていた私達は、カリブ海に向けてAISの必要性があると思いスペインのアルメリマルで取り付けていた。
逆に地中海だけなら、AISはあると便利だけど地中海内の個人船のセーリングヨットには比較的設置してるヨットは少ない=義務化はされていないのだ。
何故ならロングセーリングをする人は少なく、陸地に囲まれているのもあり、次のポイントまで数時間で行くような人達が多い。というのにも理由があるのだと思う。
【AISとは?】
↓以下引用↓
AIS(Automatic Identification System:船舶自動識別装置)とは、一般にエーアイエスと呼ばれ、洋上を航行する船舶同士が、航行情報を相互に交換するための装置です。
衝突予防と人命安全という観点から、SOLAS条約によって定められる対象船舶への搭載が義務化されました。
運用の目的は、(1)船舶を識別すること、(2)目標物の追跡を支援すること、(3)航海情報の交換を容易にすること、(4)衝突防止に役立つ情報を提供すること、(5)無線電話による船舶通報を減らすことです。
↑引用終了↑
但しAISがあるからといって、安心しワッチをサボる事はありません。
まだまだ個人船はAISが付いていないのもあったり、大型船と衝突しそうな場合は、小さい船側が回避しなければならないというルールがあって、交代でワッチをしている。
【厳しい入国審査】
モロッコでは、アンカー停泊が禁じられている為、私達は首都であるラバトのマリーナへ停泊する事にした。(王様のヨットが幾つか停泊しています。)
入国審査〜停泊方法はこちら↓
私達はモロッコの首都ラバトに昼過ぎに到着。
⬇
モロッコに入る前にモロッコの旗🇲🇦と黄色い“Q”の旗へチェンジ。《意味→本船は健康である。》
⬇
係りの方がマリーナ近くの外洋まで迎えに来て先導される(両脇浅瀬の為)
⬇
マリーナ事務所に停まる
⬇
警察官2人と税関3人が船に入って来る
⬇
書類を書かされる
⬇
船内をチェックされる
(通常、警察犬も船の中に入るとのこと。この際は何故か犬はいませんでした)
⬇
船を停めるのに最低でも4本留め。6本あると安心です。
この他にも税関の方と警察官に何度も「このヨットにカメラ等の撮影器具の設置はしてないだろうな?!」と問われた。
入国審査時の撮影は一切禁止なのだそうだ。
こんな緊張感のある入国審査は初めてだった。
それだけ王様のヨットがあるマリーナだからこそ厳重体制なんだろうな。
因みにマリーナ内には、至る所に警察官が配備されている。不審人物を見つけ次第、職務質問をされたりする。
そしてマリーナにあるレストラン等を訪れるモロッコ人は比較的富裕層が多かった。
次回はモロッコの街へ。
皆様から頂いたサポート金は、大切にヨット生活に使わせて頂きます⛵✨