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ホーリーナイトなんてもんじゃない

ムスメと久しぶりにまる1日を過ごした今日、がん研有明病院へ。
ひとまず診察結果は即日入院で明日手術。

想像を遥かに超えた腫瘍の大きさに怯む自分に「とにかく冷静に」と言い聞かせながら、一通りの話を担当医から聞く。
「とにかくまずこの圧迫を取りましょう」
開いて確認、片側の卵巣を全摘出した上で、
そこから生検、具体的な診断と治療方法の検討になる、と。

ホーリーナイトなんてもんじゃない。

入院前各種検査をして、病室に入り落ち着いた夕方、父子家庭時代にムスメの子育てを助けてくれた母を始め家族に電話。
そして仕事などいくつかリスケをお願いしたりして、あっという間に夜。

ホーリーナイトなんてもんじゃない。

可能な限り明るく強く振舞うムスメのムリ笑顔を僕は普通に知っている。
単身赴任時代の小学生の頃、東京に戻る僕にムスメはいつも笑顔で
「いってらっしゃい」
玄関のドアが締まり少ししてから聞こえるギャン泣きの声。泣き終わるまで聞いていた日もある。

きっと今、彼女は病室で泣いている。
はっきりしない状況、何もわからない恐怖感と戦いながら、痛みを我慢しながら泣いている。

ホーリーナイトなんてもんじゃない。

【諦観にも似た覚悟】
自分で腹落ちさせている大切な言葉がある。
どんな時も子供に対しては、祈ることと信じることだけしかできない、
そういう覚悟でやってきた。
あらゆる起こる事象を全て背負う覚悟でやってきた。
どんなことも、そうすると思っていた。

パパに何ができるだろうか。
感情を吐き出し書き綴ることで、得体のしれない何かに抗うんだ!
今は自分の心根に、そう言い聞かせることだけで精一杯だけれど。

ホーリーナイトなんてもんじゃない。

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