サントリー美術館「サントリー美術館コレクション展 名品ときたま迷品」 ほか
個人的に忙しい時期を乗り越えたので、最近行ってきた展示をまとめます〜
nomena gallery Asakusa「まだ意味のない機械: phenomenal #3」展
X(旧Twitter)でたまたま見つけた展示です。とても魅力的な動きをする機械の動画を見て、自分の目で見てみたい!と思い、電車に乗りました。浅草のギャラリーですが、下町な場所を通り抜け、もう全然観光地でもないところにひっそりとありました。たまたま見つけるのは至難の業…ありがとうX(旧Twitter)…
展示されているのは、その名の通り「まだ意味のない機械」。その動きには、一般に人間が機械に求める実用的な部分は全くありません。でも、動いているのを見ているととても癒される…気分としては、動物園や水族館で生き物を眺めているときに感じるものと同じでした。癒しに動物も機械もないとは…
見ていて癒される理由は多分、動きそのものを純粋に楽しむことができるからでしょうね。動物園や水族館の生き物の動きも、それ自体に大きな意味はない。私が何かをしようとしてそれに応えて動いてくれているわけではない。人生が、自分の意思で決めたり意味を見出したりしなければならない場面の連続だからこそ、私の意思から離れて動いている(=私が意味づけをしなくて良い)こと自体に安らぎを感じるのだろう、と思っています
サントリー美術館「サントリー美術館コレクション展 名品ときたま迷品」
たまにとがった企画展をやっている(私調べ)ことで私の中で定評のあるサントリー美術館で、また面白そうな展示があると知り、頃合いを見て行ってきました
そもそもチラシや入口パネルに載っているあれ(ヘッダーや上の写真参照)は何?どっちの意味の「メイヒン」?と思っていたのですが、展示の最初の最初でわかりました。…ここで答えを言うのはやめておくか…笑
名前からも分かる通り、この展示はいわゆるコレクション展です。だから、私が過去に他の展示で見たことがあるようなものも展示されていました。そうした数々の名品の他に、「?」が浮かぶような迷品(これもいくつかは過去の展示で見たことがありました)がいくつか展示されており、それぞれ見ながら「ここがいいな」「ここは面白いな」と「メイヒン」ポイントを探しながら見ていくのはとても楽しかったです
この展示での個人的ベスト「メイヒン」は《輪違文芦屋釜》(室町時代 15世紀)でした。底が壊れたことをきっかけに元々の釜の下半分を壊して一回り小さい底を嵌め込んだことで生まれた作品で、欠けた部分が鑑賞の対象となるのが面白いと感じました。写真は撮れない作品だったので、気になった方はぜひ会場で観てみてください…!
仕事って、なんで忙しいときに限って増えるんでしょうね。これからも心身の健康に気をつけながら過ごしていきたいです
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