「プロレスか、女の幸せか。どっちかなんて私は嫌だな。」
自著『最強レスラー数珠つなぎ』で、レスラーへのインタビューを通じて「強さとは何か」を追い求めた、尾崎ムギ子氏。しかし、刊行から半年たたずして、ライター廃業宣言をするなど、メンタルが乱高下。それはまさにフランケンシュタイナーを喰らったがごとくで、ぶるんぶるんに振り回されていた。そんな尾崎氏にもう一度書いてもらうために、編集者が往復書簡をしかける。かくして連載は開始したが、尾崎氏の発する「女の幸せ」という言葉に編集者は違和感を覚えて――。プロレス往復書簡第三戦のゴングが今鳴り響く