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パレートの法則

ビジネス書やライフハック系の書籍をある程度読み漁っていると
何度も出くわすので、知っている方も多いのですが、
出自もふくめておさらい的に抑えておきたいのが、


パレートの法則(Pareto principle)

8対2

という割合が重要な意味合いをもって発見されるところに
この法則のラベル付が行われます。
『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』でも紹介されていまして、著者の中島聡さんは

「2割の時間で、仕事の8割を終わらせて、残りの8割の時間で仕事の残り2割を完成させる」

とのべています。

他にも、例としては

・売上の8割は全顧客の2割が生み出している

・商品の売上の8割は、全商品のうちの2割で生み出している

・売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している

・仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している

北大の生物生態学者の長谷川英祐氏の『働かないアリに意義がある』でも、
これに近いものが紹介されていて、これまた「働きアリの法則」として有名かもしれません。

働きアリのうち、本当に働いているのは全体の8割で、残りの2割のアリはサボっている。この働きアリの構成は、よくできたシステムなので、その内容を知れる『働かないアリに意義がある』はおもしろいです!

さて、アリからパレートに話を少し戻しますと、
この「パレート」は人名で、
イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレート(Vilfredo Pareto)(1848 – 1923)から来ています。彼が発見した統計的な法則だからです。さきに挙げた「売上の8割は全顧客の2割が生み出している」という理論です。

さて、これを何に使えるのかと言うと

ビジネスとしては、
経営資源の配分の際に使えます。

顧客と売上高を、パレートにならって
比率をみてみると全顧客に対してよりも
売上高の割合の高い2割(くらい)の顧客へ
経営資源を投入するほうが有効かも?と
いう戦略を立てられたりします。

ただし、一方で
いわゆる「テール」という8割の部分に相当する部分も
重要なことがあります。

そのあたりは、橘玲の本を漁っていくとなんとなくみえてくると思いますし、ここでは端折りますが、

重要なのは、

パレートの法則を念頭においておくと
「とにかく頑張る」というがむしゃら姿勢から
抜け出して、仮説を立てながら挑める、という
有益な態度にシフトアップできるという点です。

仮説を立てながら挑むと
失敗しても、仮説の再検証材料という
知的経験的資産が得られます。


そんなわけで、誰もが知っていようが
依然としてパレートの法則はなかなか
使える法則です。

覚えておきたい法則集
•パレートの法則(今回)
パーキンソンの法則
コンコルド効果



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