大田 忍
経営者も従業員も楽しく、しあわせを感じ、生産性も高い、そんな最高のオフィスを科学的に作っていくためのマガジンです。
人生の価値を最大化するためには、自分の状態を最高に近づけ、最高のパフォーマンスを発揮できるタイミングを見極めることかも!? もっとも効果の高い時間割をエビデンスと実験に基づいて完成させていく過程を紹介するのマガジン。
会社として最高のパフォーマンスを発揮するには、どんな環境が良いのか、を徹底して研究していくブログです。
先日、ケイト・ブランシェット主演の映画『あるスキャンダルの覚え書き』(原題:“Notes On a Scandal”)という映画を観ました。 年配だが良き夫、反抗期の娘とダウン症の息子を持つ美術の美しき女教師が、自分に夢中の15歳の学生と恋仲になってしまう。映画は、それを利用して、離れていかない興味深き友人を得ようとする歪んだ執着を思ったジュディ・デンチ役する歴史の教師の不幸に主眼をおいたもの。 映画の内容はともかく、注目したいのは、美しき女教師がなぜ、してはいけないと普
人には、 ウィルパワーとか認知資源とか言われる 有限の力があって、 それで何をするのかというと 選択 なのだそうだ。 どんな選択をしても その資源は使うので 夜になるともうけっこう枯渇して まともに判断できないそうな。 この「選択する力」を 必要なところで使うために さして重要ではないところの行動を あらかじめて決めてしまう人がいる。 わたしもそれを倣って •服はいつも同じものを着る •朝起きてから仕事を始めるまでの行動はいつも同じ •仕事も、クリエイティブ以外の
手軽にすぐにオフィス環境を良くする方法に 観葉植物を置くというものがあります。 リチャード・ワイズマンの『その科学が成功を決める』(※3)によれば、 周囲に緑が多い病院の患者ほど、病気の治りが早くなり、窓から緑が見える監獄で暮らす受刑者ほど病気にかかりにくいとのこと。 また、テキサスA&M大学の実験では、オフィスに観葉植物を置くことで、良いアイデアを思いつく確率が15%アップしたことがわかりました。 エクセター大学のクリス・ナイト博士らの10年がかりの研究でも、オフ
日本の企業では、写真のような仕切りのない「オープン」なオフィスが、主流でしょう。加えて、最近ではフリーアドレスという、自分の席がないスタイルも台頭してきています。フリーアドレスについては、2015年の研究によれば、良い効果がありそうな結果がでていました。(※1) しかしオープンタイプのオフィスに関しては、あまりお勧めできない研究結果がたくさんありました。開放的で、コミュニケーションが活性化されそうで、なおかつ家具や必要なスペースのコスト的にも良くなりそうなオープンオフィスな
『最高の会社』シリーズ(1): オフィスは何度が最適か!?コーネル大学のSusan S. Langによる2004年の研究(※1)で、 仕事場の温度を20度から25度に上げたところ、被験者たちのタイピングのエラーが40%も減少し、生産量は150%増加しました。この研究によれば、オフィスの温度を25度にすることで時給で2ドルほど節約できることに相当すると述べています。 一方で、日本建築学会の調査によれば、室温が25度から1度あがるにつき、作業効率は2%ずつ減少していき、室内温度
成果から先に言うと 私自身は、 半年で6キロ痩せて体脂肪が9%にまで落ちました。 そこそこの体型から痩せたって なかなかインパクトはないかもですが、 実際のところ、 ズボンの上に乗っていた腹の肉が消えて、 薄っすらとだけれど、腹が割れている状態になった ので、 慢性的ストレスが消えて 自慢したくなるような体になった愉悦 という変化は、自分の中ではかなり大きいです。 これが難しかったか、というと そんなに難しくないし、継続も問題ありません。 頑張って痩せたわけで
ビジネス書やライフハック系の書籍をある程度読み漁っていると 何度も出くわすので、知っている方も多いのですが、 出自もふくめておさらい的に抑えておきたいのが、 パレートの法則(Pareto principle)8対2という割合が重要な意味合いをもって発見されるところに この法則のラベル付が行われます。 『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』でも紹介されていまして、著者の中島聡さんは 「2割の時間で、仕事の8割を終わらせて、残りの8割の時間で仕事の
スティーブ・ジョブズはもちろん、 松下幸之助からビル・ゲイツ、 『サピエンス全史』の著者、 ユヴァル・ノア・ハラリまで 多くの経営者たちが 瞑想を習慣として行っていますが 忙しいはずなのに なんでみんな瞑想しているんでしょう? もちろん それはメリットがあるからですが このメリットは、今科学的に研究されていて そこそこ、その効果があるかも? ということが論文として 発表されています。 羅列していくと •集中力が高くなる(※1) •頭が良くなる(※2)•ストレス・不安が
生きていくうえで これを知っていると なにかと救われるのが、この コンコルド効果です。 コーエン兄弟の 『ノーカントリー』 (No Country for Old Men) というこわーい映画があるのですが、 わたしは、この映画を観て 元を取ろうとする考えは、とても危険だ という教訓を得ました。 このコンコルド効果からも 近い教訓が得られると思います。 コンコルド効果とは、 投資をしてしまったが それが損失であるとわかっても 投資してしまったものを惜しんで 投
2019年2月18日(今日ですが) 日本経済新聞の1面に ある大手上場企業が1日の労働時間を 7時間15分にしました。 「効率化で生まれた利益は、社員に還元する」 と宣言し、全社員の月給を1万円増額した上で 2017年から労働時間の短縮に乗り出した結果の 現在の労働時間です。 およそ1年後の この企業の売上高は 2.2%増でした。 ただ単に労働時間をへらすだけではなく 多くの工夫をしてきた結果ですが、 興味深い試みです。 この企業は、 味の素で2020年度には
仕事を早く終えるためのの法則:パーキンソンの法則(3,090文字) 「 最高の時間割」というのは、どういう時間割がパフォーマンスを最大化するか、ということをテーマにしたブログなんですが、このテーマを追求しているとなにかと法則や効果が出てくるので、忘れないようにひとつずつ記録しておきたくなります。そのすべてがなにかと書物に出てくることもありますが、使えるものが多いので、シェアできればと何よりです。コンコルド効果、パレートの法則、プロスペクト理論、ナッシュの均衡(ゲーム理論)、
「働き方改革」というムーブメントが、 コンプライアンスと合わさって、残業がしにくくありつつあるのに 仕事が減るわけではないなか、 では、どうすればいいのか!? という、むしろ問題が増える状況って少なくないと思うのですが、 手っ取り早い解決のひとつに、 集中力を高めるというのがあります。 すぐできますし、一人でできます。 働き方を研究していくと仕事のリ・デザインや すべきこと以上に「しないこと」を決める、 そしてチームを作る、という方法が多いし、 また有効です。 そ
朝目覚めてから、すぐに何をしたら良いのか。 これを習慣にしてしまえば、 考えることなく、スムーズに最高の一日を 始められます。 その3つとは、これらです。 1.水を500ml飲む 2.朝日を浴びる 3.瞑想をする おまけ:運動について 1.水を飲む「8時間近く水分を一切摂らない」 というのは、ずいぶん過酷な苦行に 聞こえますが、 寝ているあいだ、みなさんがしていることです。 冬場でも500ml、 夏なら1リットルほど 水分が汗となって身体から 排出されています。 寝
コーヒーは胃には良くないとか カフェインってどうなの?とか 気になる方も少なくないかもしれませんが 現在の科学的な研究では、ざっくり言って むしろ健康にすごく良い!という研究結果が多いようです。 さきに 「こんな人たちは、あまり飲まないほうが良いよ」 という話をしておきます。 煙草を吸う人、妊婦さん、子供、カフェインの分解力が低い人です。 まず「煙草を吸う人」ですが 肺がんの確率が上がります。 『コーヒー&シガレッツ』なんて映画も あるのがシニカルですが(わたし
タイミングに関する、 How to ならぬ When to 本、 ダニエル・ピンクの 『When –完璧なタイミングを科学する』によれば、 現代の科学的見地から言って 朝食を摂るべきか否かの答えは 「わからない」のだそうだ。 一昔前までは、 「朝食を摂らないと太る」 と言われていましたが、 もう少し新しい研究では むしろ痩せると言われています。 『パレオダイエットの教科書』に よれば、プチ断食が何かと良いと推奨されており、 そのなかのひとつに 16時間ダイエットという
朝型、夜型などのクロノタイプにも よるのですが、8割がた(夜型以外の人たち)は だいたい午後急激にパフォーマンスが落ちます。 気分も落ちます。 最も集中力が落ちるのは 午後2時55分とも言われています。 (ダニエル・ピンク「When 」) 自然と落ちてしまう、 集中力ややる気を 最大するために チャーチルにサッチャーなど 多くの人たちが習慣にしていたことがあります。 それは昼寝。 『なぜ、あなたの仕事はなぜ終わらないのか』の 中島聡氏もパジャマに着替えて18分間の昼