2月14日 気持ちって本当に揺れ動く。今日の常備菜作りは、大好きな「おから」。金柑シロップも。
内緒だけど、後始末が下手だ。時間もかかる。今日やっと旅の鞄を空っぽにして拭いて外に干した。テーブルに色々なものが広がる。美術館でもらったパンフレットやらお菓子屋さんのチラシやら、オリーブオイルを買ったところではレシピの紙ももらった。レシートも必要な記録はホテルでメモしておけばいいのにやってないから、探し出して記録する。持って行った本二冊は本棚へ。旅の途中購入した「ビッグイシュー」は平置き。下着はホテルで洗濯済みなので引き出しへ。最近のビジネスホテルはコインランドリーがあって大助かり。
行くと毎回買うお気に入りのお饅頭は小分けして友人へのお土産。お仏壇にもお供えする。友達にはクッキーも添えようかな。お菓子を少しずつ袋に入れてプレゼントし合うグループがある。昨日百均で買った可愛い小袋に入れるのも楽しい。
いやいや、後始末をしなきゃ。陰干ししていた毛の長い温かいコート(オーバー)にブラシをかける。エコバッグは裏返して洗濯籠。MUJIのエコバッグ。
やっと目処がたったところに知り合いから電話。珍しいことだ。彼女は最近お連れ合いを亡くされたそうだ。それも知らないくらいのお付き合い。話によると、彼女はご近所のとても親しくされた方から冷たくされたそうだ。ショックはとても大きかったご様子。お連れ合いを亡くされたばかりということも気持ちの揺れの要因になっているはずだ。
私もそうだった。その時、長くお一人暮らしをされてる年長の友人から、「夫婦で暮らしている人には、この気持ちはわからないことが多いはずよ。そう思っていた方がいい。」と励まされた。確かにそうだ。境遇の違う人のことを理解するのは難しい。私は先輩の言葉に支えられ、穏やかな交流を楽しめるようになった。もちろん時間も快復には大事。
私はこのことを、電話をくれた知り合いにはお伝えすることができなかった。思い至らなかった。悲しさが堰を切ったように溢れだして、話がとまらない様子でもあった。お会いした時に伝えよう。
今日はワカメ入りおからを炊いた。おからは汁を吸うから、だしをたっぷり用意すること、これが唯一のコツだと思う。具は今日はワカメ、そら豆、ひじき、にんじん、干し椎茸、白滝にこんにゃくも。香りの強い、ごぼうとか春菊とかを入れると美味しいが、今日はうちにあるものだけで。
最近のおからはギューっと絞ったおからではなく、豆乳とかを含ませてあるのが多くなって、炊いてもべちょべちょになる時がある。そんな時は、沖縄麩をもみながら入れると良い。他の麩でも試してみたことがあるが、独特な匂いが気になる。沖縄麩はあっさりしていて具合が良いように思う。
おやつ用に金柑でブランデーシロップ煮も作った。
ビッグイシューの巻頭リレーインタビュー「私の分岐点」の白石正明さん(編集者)の文章を読み返してから寝た。お供は金柑シロップ入り紅茶。「・・・マイノリティの思いは言語化しにくい。声高に叫ぶのも、無理やりわかりやすい言葉に変えてしまうのもつまらない。・・・わかりにくい言葉はそのままに、しかし多くの人が受け取りやすそうなお皿に乗せて出したいんです。中身は変えずに背景を変える・・・編集者としてはそちらが理想ですね・・・。」
今日の出来事を振り返りながら。
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