エンタメによる地域創生とは!〜『田原俊彦2024』全国ツアー完了〜
11月9日の熊本城ホール公演にて、田原俊彦さんの2024年全国ツアーが幕を閉じました。
7月20日の埼玉県和光市民文化センターから始まり、全国19ヵ所全20公演。
私、今年は20公演中18公演に帯同しましたが、いやはやどこも大盛況。お客さんの層はやはり50代がメインなので、ある意味大きな同窓会⁉︎
そんな同世代を軸に大人たちが集まって、1曲目から総立ちで、踊る踊る!
ペンライト振る振る!
「トシちゃ〜〜〜ん」と黄色い声援を絶叫絶叫!
と、まあすごい熱気です。
ちなみに、ここ最近は男性客が増えていて、今年は平均で2割から多いところだと3割が男性ということもあり、声援が黄色から若干茶色っぽくはなっていました。
地域創生=人のココロが元気になる
今回のツアー、田原さんのステージングが素晴らしいのは言わずもがななのですが、プロデューサー的マインドで見た場合、グッと来ちゃうのは、お客さんの姿!
本当に「楽しーーーい!」ってココロのエネルギーチャージしている感がハンパないのです。
その姿から、エンターテイメントのチカラや存在意義を純粋かつストレートに感じ、エンタメプロデューサーとしてのスタンスを改めて学ぶ、私にとってはそんな素晴らしい機会でもありました。
そして、これってとっても地域創生だよな、と思うのです。
世の中には色々と地域創生の事業や施策が溢れています。
もちろんテクニック的なことやビジネス手法の習得や活用は大切ですし、産業が発展することも不可欠。
それを踏まえた上で、やはり一番大切なのは、「地域の人のココロが元気になること」ではないかと。
そのための方法は色々とありますが、仕事におけるモチベーションとかいうレベルではなく「生活・人生を支えるココロのエネルギーチャージ」において、エンターテイメントが果たせる役割は大きいな、と田原さんのコンサート会場でヒシヒシ、リアルに感じました。
おらが町にトシちゃんがやって来た!の喜び
これ、特に東京や埼玉以外で感じる会場の空気です。
喜びと期待感が最高潮に混じり合ったわくわく感。
開演前、PA卓の後ろから見ていてわかるのですよ、それが。
前述のように、お客さんのメイン層は50代そして60代。
この層の話をすると、よくビジネス情報誌などに、時間もお金も余裕のある世代と書かれていますが、それって実際にその層に触れ合っていない(触れていても東京で自分の周りの人々としか触れ合っていない)頭でっかちなマーケターの言葉だな、と思います。
田原さんの今年のチケットの値段は9,000円で、他と比べて実はリーズナブルな価格です。
でも、9,000円って大きなお金です。
それに、交通費もかかります(同じ県内でも移動はかかります)。
そんな中で皆さんいらっしゃるわけです、「トシちゃんが来てくれた!」という喜びとともに。
コミュニケーション・テクノロジーの進化で、我々が子供の頃に比べて信じられないほどエンタメに触れる機会は多様化しました。
でも、前述のようなココロのエネルギーチャージを生み出すのは、プリミティブでオーソドックスなスタイル。
ここに、地域の人々のココロを元気にするという地域創生の形と、実は地域マスメディアのこれからの使命と可能性を含んだビジネスのヒントがあるのではないかと思うのでした。