「シニア」の定義は存在しない!定義って何だ⁉︎
先日新聞で読んだのですが、シニアの明確な定義は存在しないそうです。
また、「高齢者」の定義も「65歳以上が高齢者なのか?」の議論がよくされる現実から見ると、これもまた定義があやふや状態であることは確か。
年金とか介護とかある種の制度の実施運用において「定義」はどうしても必要になってくるとは思いますが、もっと本質的な意味においては、一般的にな義をすること自体が難しいというか無意味ではないのか?と個人的に感じる今日この頃です。
「高齢者」というのはニュータイプ⁉︎
日本人の平均寿命は、縄文時代=15歳、平安時代=30歳代、江戸時代=30歳〜40歳代だそうです。
2023年は男性81歳、女性87歳。
これはやはり、衛生環境や栄養状態の改善が大きな影響を及ぼしているとのこと。
歴史上の人物が結構長生きなのもこれに関係しているのでは、とも思います。
今の日本で、「国は高齢者というものに対して一律の定義はしていない」と正式答弁しています。
「65歳以上=高齢者」との「イメージ」が広がったのは、1956年の国連のレポートの影響だそう。
その内容は「65歳以上が7%を占める社会を高齢化社会」と呼んだこと。ちなみに、その1956年の日本人の平均寿命は、男性63歳、女性67歳でした。
ということは、今イメージする高齢者というものは、当時は稀有?な存在だったわけです。
その稀有な存在に対する新たな定義をした、あの当時の高齢者はガンダムで言うところのニュータイプですよ、言わば。
人類史上、その年齢まで生きる、その年齢を生きる、というのは未開の時間の開拓者。
開拓ですからわからないことだらけですし、大変です。
でも、希望の光もあるわけです。
定義に自分からハマっていかない
未開の世界ですから、そこを生きるために色々な意見が出てきますし、色々なことをまとめたい(まとめる必要を感じる)人たちから、さまざまな定義づけのアクションやそれに基いたアドバイスが発せられます。
もちろん、なるほどと思うこともありますし、前述のように社会の仕組みをまわしていく上で必要なこともあります。
でも、自分個人の人生の生き方においては、自らその定義にハマっていく必要はないんじゃないかなと思います。
これはもう完全に私の個人的な話ですが(なので偏っていると思います)、個人的に一番違和感というか「そう言われちゃうと困っちゃんだよな」というのが「人生を充実させるためには仕事以外の楽しみを持たないといけない」というライフスタイル定義というかアドバイス。
人によって環境は違うので、このアドバイスが間違っているとは思いませんし、「だよね」とも思いますが、私個人には全く当てはまらないのです。私、企画を作るのが生業ですが、平日は打ち合わせなどでゆっくりと企画を練る時間が持てないと、「お!週末にはあのテーマで企画書作れるのか!」とわくわくしちゃうのです。
企画作りはビジネスですから、その視点で考えたらこれは仕事。
でも、まあ楽しいのです、純粋に。
その時その時の自分の生き方を自分で定義する⁉︎
社会の声?に耳も傾けながら、その時その時の自分を見つめて自分にとって一番楽しい時間の過ごし方をする。
他者と比べたり、無理とかしたりせずに、全力でその時間を過ごす。
歳をとるということは1秒1秒が時間の過ごし方の開拓。
そんな気持ちで時を重ねていきたいものだな、と思うのです。