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佐伯スナックの今。

2021年1月28日現在、佐伯市内にもコロナの影響もあり町が静かになっています。

未来に振り返った時、あんな時代もあったねと笑えるような未来を想像しながら、佐伯スナックの今を記録しておこうと思います。

こんなにお客さんが来ないのは初めてだよ

佐伯スナック十数件を回りながら「コロナ禍でどんな具合ですか?」とお店のママ・マスターに聞いてみると、一堂に「大変だね」という答えが返ってきます。

ある程度の年齢を超えたママたちは声をそろえて「いつお店をたたもうか」という風なことを口にしています。それにはユーモアを含めての言葉でもあるとともに、本心の一部分が垣間見えている一言でもあると感じています。

特に印象的だったのは40数年間新町でスナックを営んでいるI店のママが「40年以上お店をやっているけど、こんなにお客さんが来ないのは初めてだよ。」と語った言葉でした。

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まだまだこれから。

若い世代の方たちは「まだこれから十数年お店をやっていかないといけないから」と前を見据えて「今できることをやっていきます」と覚悟の表情。

第一次緊急事態宣言発令当日にお店をOPENさせたママや緊急事態宣言後に新店を開いたママもいます。

チャレンジを始めた矢先のコロナ。その中でも笑顔でお客様に向かい合いあいながら「大変でなぁ~もう~!」と笑い飛ばす姿に逆に勇気をもらっています。

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お店ごとに対応やお客様の入り具合は少しずつ異なっていると思いますが、新町全体の人通り、タクシーの台数などを見る限り、厳しい状況であることは間違いないと思います。

35年近くお店をしているF店のママは「通常だとうちに寄っていただいて、もう1件、2件お店を回って帰る常連さんも『今日はもう帰るわぁ』と21時前に徒歩で帰ったのよ。いつもならしっかりお酒を楽しんでタクシーでお帰りになるんだけどね。」とのこと。

まちの和の中にあるスナック。

スナックという業態だけに限らず、タクシーや酒屋さん含め色々な業態が結びつきながら佐伯のスナック街を支えていることが実感できます。

そして、スナックに足を運び、楽しく時間を過ごす私たちもその和の中にあり、このまちを育む一員であったことを改めて実感しています。

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佐伯にあるスナックは100件弱と言われています。高齢のお店、若年のお店を問わず様々なお店が寄り添い合い「新町」「佐伯スナック」という集積を魅力あるものにしてくれています。

その1店1店がコロナの波を越えてもう5年、10年とその看板にネオンを燈してくれることを祈りつつ、今日も新町へと繰り出していこうと思います。

佐伯スナック、今こそ必要なアクションだと実感しています。

がんばります!!

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