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noterさんのお店に伺って黒豆のマメ知識を仕入れるの巻

クリスマスもこれからだというのに、スーパーにはお正月用のアレコレが並んでおります。なんならクリスマス食材よりも目立っている気が(肌感)。
お正月といえば黒豆が定番ですが、なかなか自分では作らないもので、2人暮らしだから市販のパックで良しとしている我が家です。

その黒豆ですが、関東風と関西風があるのはご存知でした?
私は知りませんでした。
知るきっかけとなったのが、私がnoteを始めた頃から交流させていただいている豆千さんのお店に伺ったことです。

この秋に「お酒を楽しめる書店」をOPENされた豆千さん。本とお酒が好きな者にとってまさに「こんなお店待ってた!」という夢の空間でした。
書棚には食とお酒についての本がずらりと。平台にも興味深い本が並び、こじんまりしたカウンターはとても落ち着きます。
私は姿勢が悪いせいもあり、椅子が合わないとすぐ背中や腰にきてしまうのですが、木製の椅子がとても柔らかくて長時間座っても疲れない、そんなところにも感動していました。

開店まもないタイミングだったので、コーヒーと手作り絶品あんこをいただきながらゆっくりお話ができました。
そんな中で黒豆の話題に。
「黒豆には関東風と関西風があって」という話の流れで「ええっ? 知りませんでした」となった私。
ちょうどカウンター前にあった豆料理の厚い本を見せていただいたところ、本当に2種類あり、作り方と仕上がりも微妙に違っていました。
醤油を入れて甘じょっぱく、表面にシワが寄って少し硬めなのが関東風。
重曹を使って表面がつるんとして、柔らかく舌触りなめらかな関西風。
へえ~! とボタンを押す番組が昔あってよく見ていましたが本当にそんな感じでした。

私は南東北の出身で、基本的には濃い目の味で育ちました。実家はそれでも薄味な方でしたが。
黒豆といえば表面がつるつるで張りがあり、なめらかな食感のものでした。
ということは、東北なのに関西風の黒豆で育っていたのか……!と新鮮な驚きで、思わず母にレシピを確認したところ、やはり重曹を使っていると。
よく、西と東で食文化が分かれる境目はどこだ?なんて動画を目にしますが、それって意外とばらけているんですよね。
黒豆を手作りすることも少なくなった昨今では尚更かもしれません。

ちなみに、私は軽く数代遡っても東北から出ていないにも関わらず、なぜか麦味噌とかうどん出汁とか、西日本の味わいが好きなんですよね。

そうそう、本を3冊購入しました。

ようこそ我が書斎へ

なかでもピックアップしたいのが、玉袋筋太郎先生の「スナックの歩き方」。

社会人になった頃の平成前期、まだまだ上司に連れられてスナックに行く機会も少なくなかったので当時の雰囲気を思い出したのが一つ。
実は本文中にピンときたワードがありました。
友達に連れられて一時期常連になった新宿のスナックというかバー。
その店で、昼間は受付嬢をしながら週に数回アルバイトしていた同世代の女の子がいて、その子がいる時だけ「焼きうどん」が出ていたのです。
「焼きうどん」というワードに想い出アンテナがピピっと反応してしまい、お迎え決定。

実は、来年の文フリ向けの作品で「90年代の新宿」を舞台にした何かを書きたいのですが、先の想い出と紐づいた良い資料になりそうだと思いまして。
懐かしさ+インスピレーションを膨らませて、来年に臨みます。

食と酒に関する書籍ってどうしてこんなに楽しいんでしょうかね。
本に囲まれてお酒にコーヒー、軽食を楽しめるなんて至福の極みです。
豆千さんの物腰柔らかながらも気さくなお人柄と、素敵すぎる空間で楽しい時間を過ごさせていただきました。
その日は寒暖差じんましんが出ていたのでアルコールは遠慮しましたが(まあ、翌日には飲んでましたが)次回はお酒を楽しみに行きたいと思います。

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南城さいき
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