開かずの踏切問題は開かないだけの問題ではない

元号が変わってしまう前に書いておこうと思った話題があるので更新します。

今月のことだったと思います。
テレビで『開かずの踏切』として、私の地元にある踏切が紹介されました。(あまりに地元過ぎてどこだか書けないくらい地元です)

「開かない踏切を渡る利用者が悪い」、「周り道できる橋があるのだから、そっちを使えばいい」といったご意見をTwitterでいくつか拝見しましたが、この踏切、開かない以外にも問題があるのです。

まず、車いすでの視点となりますが、この踏切の電車が通るための隙間は、道路に対して平行ではなく、かなりナナメの方向になっています。
車いすで渡るのにただでさえ怖い踏切が、更に怖いのです。上手く車輪と隙間を合わせられず、踏切の隙間にハマってしまう可能性が高いからです。
私は生まれてからずっと同じ場所に住んでおり、変わらない地元の踏切なのですが、1度として1人で渡ったことがありません。
踏切を渡らないと改札に辿り着けないため、1人きりで外出するのに電車から行くという選択肢がまずなくなります。
ちなみに、上で挙げた迂回路の橋はガッツリ階段なので、車いすは登れません……。(迂回路はありますが、20分はかかると思います)

また、この踏切の問題は隙間だけではありません。
道幅が狭いのにも関わらず、バス(なんとバス通り!)等の大型車も通る踏切なのです。

「そんな踏切、何かあったら手遅れじゃないか」というご意見があると思います。
その観点からだと、実は既に手遅れです。トラックによる死亡事故が起きたことがあり、確かトラックの交通ルール改正にも繋がった事故だったと記憶しています。

そして、国土交通省から発表されている、ほぼ都心ばかりですが、危険な踏切の一覧にも早々に掲載されました。
このことから、開かないだけではなく、危険な踏切という認識で間違いないと思います。

……が、冒頭のほうで取り上げたテレビの特集によると、この踏切がどうにかなるのは、「20年後くらい」とのこと

『これは引っ越そうかなぁ……?」と思った私なのでした。

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