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チームスポーツとしてのバレーボールの本質

NATURE OF VOLLEYBALL AS A SPORT

FIVB(国際バレーボール連盟)が発行する " COACHES MANUAL " ChapterⅢを日本語にまとめる。それがこの記事の趣旨です。翻訳家ではありませんが、バレーボールに対する理解は人並み以上、バレーボールに対する愛情は誰にも負けない私がまとめます。(※随時、記事を更新しています)

はじめに

バレーボールのシステムや理論、戦術やコーチング法について分析をする前に、まずはバレーボールの本質を理解しなければなりません。バレーボール自体が独特かつ特徴を多く持つスポーツであるがゆえに、コーチはしっかりとそのゲームについて理解を深めておく必要があります。そうすることで、素晴らしいプレーのための戦術や戦略を立てることができるようになるのです。

雑賀視点

バレーボールの本質を理解しないままにコーチングをしてしまうと何がいけないか?その犠牲者は「プレーヤー」です。本質を理解しないコーチングを受けたプレーヤーはバレーボールの本当に面白さや奥深さに触れることができません。最悪の場合、バレーボールのそれを知らないままに離れてしまうことだってあります。特にバレーボールはその特性が故に、初心者がすぐにゲームを楽しむことが難しいスポーツです。私たちバレーボールコーチは学び続けなければならないのです。

バレーボールはリバウンドスポーツである

「バレーボールはリバウンドスポーツである。」

これが意味するところは、サーブを除いてプレーヤーはボールを持つことができないということです。そのためコーチは常にボールを返球するために、正しいポジション取りが出来るようプレーヤーをコーチングしていくことに注意を払う必要があります。コーチはプレーヤーが最も効果的にボールを返球できるポジション取りについて考える必要があるのです。

バレー以外のほとんどのスポーツでは、選手はボールをもつことができ、さらにはそれをもって走ることができます。こうした場合、ボールを "持ち運ぶ" ことによって、ポジショニングの悪さを埋め合わせることができるのです。つまり、体力を使うことによって、十分でないポジショニングの技術をカバーすることができるというわけです。

しかし、バレーボールにおいて私たちはボールコンタクトをするまでに、正しいポジション取りをするため、精一杯の努力しなければならないのです。

雑賀視点

バレーボールはリバウンドスポーツである。この特徴がバレーボールにユニークさをもたらしていると言っても過言ではありません。例えば、バスケットボールだと受けたボールを持って、「流れ」を止めることが可能です。サッカーであれば手こそは使えませんが足でボールをキープし「流れ」を止めることが可能です。

しかし、バレーボールでは「ホールディング」できないため、相手との駆け引きの中で、いかに自コートに飛来してくるボールに対し、チームとして正しくポジション取りをできるのかが、試合結果を大きく左右します。この相手との駆け引きこそがバレーボールの本質とも言えるでしょう。

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バレーボールに関する記事を執筆しています。バレーボーラーにとって有益な情報を提供することをコンセプトにしています。