典型的肥満児の憂鬱

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

みなさん、こんにちは！！

前回は、「こでぶ」と呼ばれ、通知表で「がんばろう」しかとることができなかった、極めて残念な状況を、フワッとお伝えしました。

ここでは、現在社会科学系の大学教員として、日夜研究生活のみならず大学業務に追われているサイカソウ研究者の、気になる（？）小学校時代のある日に焦点を当てたいと思います。

小学校高学年のある日、私に好きな人ができました。相手は違うクラスの子でした。この子はとても勉強ができて、優秀で、整った（目がくっきりしていて、眉毛も凛として、黒髪が似合っていた）子でした。しまいには優秀すぎて、地元の公立中学校ではなく、都心の有名私立中学校に進学されました。

ちなみに、私は（小さくて、太っていたため）「こでぶ」と呼ばれるくらい、肥満児でした。勉強が超不得意だったことは、これまでのノートにて紹介しましたが、加えて運動も苦手でした。

かけっこは、4番目くらいに。。。。。。

遅かった（笑）

すなわち、

勉強きらい、運動おんち、こでぶ

という三拍子がそろった、逸材だったと思います（笑）。

そんな私にも春が来ました。告白の仕方なんてわからなかったので、お手紙を書くことにしました。いわゆるラブレターですかw

この子とは、クラスが違うと申し上げましたが、何かの委員会が一緒で、話をしたことがあります。さらには、放課後、自宅も近かったので一緒に下校をしたことがあります。それも一時期はほぼ毎日でした。

そして、意を決して、思いの丈のつまったラブレターを仕上げた私。

でも、その手紙を直接手渡す勇気のある人間ではなかった。どうしたらいいか分からなかった私は、キラッとひらめきました。

ならば、下駄箱に置いておこう！！！

私の通っていた小学校の下駄箱には、ご丁寧に、児童の「名前」が書いてある。すなわち、その子の下駄箱の上履きに人生初のラブレターを入れようと決心し、実行しました。

一時期は、毎日一緒に帰って、たわいもない話をしていたくらい。きっと、何かしらのレスポンスがある！！！！！！と、期待をしていた私。

1日経ち、

2日経ち、、

一週間経ち（笑）、

どれくらい経ったかわからなかったある日、なんと、私がラブレターを送ったことがばれてしまったのです！！

季節も、バレンタインデーに近かったのがまずかった。何を隠そう、私の通っていた小学校は、

チョコレートの持ち込み禁止！！

だったのです！

ある日の午後、急遽学年集会になりました。

すると先生がいきなり、

「あ〜〜〜何度もいうようだが、バレンタインデーのチョコレートは持ち込み禁止だからな！この時期にラブレターを書いているような肥満児がいたら、そんなこと考えていないで、勉強しろ！！」と言い出すと、児童が一斉に大笑いしていました。

ギクリ、、、、、まさか私がラブレターを書いたことが、あろうことか、先生にバレたのか、だって「肥満児」言うてるし。。。あれって私のこと？？

この時は疑惑の念だけでした。

でも、次の日、サイカソウの親友から、シレッとこう言われました。

「お前さあ、⚪︎⚪︎に告白したってみんな知っているぞw」と言われ、終いに親友いわく、⚪︎⚪︎はサイカソウのことを「こでぶで、勉強も運動もできないから、興味なし」と、ハッキリ言っていたとのこと。

こうして、私の初恋は、クールに終わりを遂げたのです。

「くそう！それだったら痩せてやる！！勉強も頑張ってやる！！！！！！！！くそう！！！見返してやるんだ！」

っていう気が全く起こらなかった、小学校時代のサイカソウなのでした（笑）。

サイカソウ研究者より

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