「パタパタママ」を口ずさんでいたあの子も、今はすっかり「バタバタママ」
自宅自営の朝は自由。
しかし、「自由だ!」なんて鵜呑みにしていたら、
私のような自分に甘い人間に朝はやってこない。
つまり1日が始まらない。
というわけで、少なくとも平日は会社に勤めていた時代と変わらない、分刻みのスケジュールが今も健在。娘を送り出すまでに、自分もピットイン。
頭のスイッチも上っ面もオンにして、いつものちゃんとしてる人(みんなオフを知らないので、こんな風に呼ばれて久しい…)に変身する。
プリキュアや戦隊モノのように、瞬時に変身できないのがもどかしい。
10:00がメインクライアントの始業時間なので、それまでにデスクでメールチェックを済ませて、10:00ちょうど送信できるようにスタンバイしておくのが理想形。💻
でも、毎日朝はバタバタ。
娘が小学生の今はこんな感じに朝が始まる。
6:40 アラーム1鳴る
6:45 アラーム2鳴る
6:50 アラーム3鳴る
そろそろ娘を本気で起こす。
こやつは放置していたら無限に眠る可能性を秘めている。そんな似て要らぬ点こそしっかりDNAに刻み込まれているから遺伝って厄介。
7:00 娘に着替えを促す
7:10 になったら着替えるからの攻防戦
7:15 朝食のセット
7:20 朝の身支度
7:30 BSでおちょやんを観ながら顔面の身支度
7:45 BSでおちょやんを観ながら身支度仕上げ
・準備を済ませた娘が水筒がないと騒ぐ
・今日は寒いの暑いの上着は何がいいのと騒ぐ
そろそろ両方自分でやればいいのにと、
眉を整えながら毎日母は思っている。
7:50 娘に水筒を渡し持ち物確認
7:53 部屋中についたTVと電気を消しにかかる
7:54 共にマスク装着
7:55 靴を履いて玄関を出る
8:00 集団登校を見送る
8:03〜05 には正門通過のアラームが携帯に届く
小学校が近いのは非常にありがたい。
数年に1度ぐらいの割合でやんごとなき事態が起こり、ありがたさを痛感している。大体それは徹夜明けの一瞬のうたた寝が原因で起きる「恐怖の8:00起床」という絶望的な目覚めだ。
そんなやんごとなき朝は、驚異的なスピードで事が進む。ひとまず「これは夢か?現実か?」の現状把握のために数秒だけ固まる。残念ながら後者である。夢でないと判ると、コンマ1秒ぐらいで瞳孔がカッと開き瞬時に脳も起動する。
最低限のルーティンだけが採用され、娘も殺気を感じて機敏に動く。限られた時間に登校準備を済ませパンをかじる。
やればできる母娘でもある
到着時刻を逆算し、二人して前傾姿勢で学校へ向かう。急ぎ足で歩み8:30の始業前に娘は何事もなかったように、ただいつもより遅めに着席する。
全ては小学校が近いからこそ成せる技。
というわけで、ここ数年は夜更かしの夜は恐怖の8:00起床が現実とならぬよう、祈りながら目を閉じる。
かといって、定刻通り平和に子ども達を見送れた日でも、やれ子供会だの自治会だのご近所トラブルなど、やいのやいのつもる話が始まることもある。
致し方ない。
先日は帰宅後ちょっとお時間いい?と大御所からの着信。おうむ返しで傾聴しつつ、無事に解放された時には通話時間38分と表示された。
びびった。でもまあ、仕方ない。
なんか分からんが頼りにされてしまっている。
さて、部屋を片付け、キッチンを片付け、ニュースをザッピング。今日の予定を復習し、午前中の予定を確定。
神棚にも朝のセットを施し心を清める。
とまあ、順調であればこの後スープなんぞ口にして遅めの軽い朝ごはん。
が、私も主人もネットショッピングを利用する機会がとても多く、商品を発注してる時は午前中に誰かしらの荷物が届く。
先日に限っては、同じタイミングで佐川さんが来てヤマトさんが来たところに、日本郵便の人までやってきた。
モテキかよ。
荷物は概ね午前中指定にするんだけど、ここまで重なったのは初めて。
外から見てたら宅配業者が一斉にクレーム言いに集まっているみたいに見えるじゃないか。しかもこのご時世に密だぞ密。
瞬時にして無駄にごった返しに転じた玄関先だったが、馴染みの3番目のゆうパックおじさんが気を利かせ、佐川さんとヤマトさんの荷物を自分の荷台にのせかえ仮代表として捌いてくれた。
ありがとう、ゆうパックおじさん。なのに、三つ目のゆうパックを受け取る前に玄関が閉めてしまい、おじさんは焦っていた。その節はえらいすみません。
こんな感じで毎日朝は倍速気味に過ぎてゆく。
ふと頭にあの名曲が流れる。
パタパタママ パタパタママ パタパタ♪
パタパタママ パタパタママ パタパタ♪
ポンキッキをつけて、パタパタママを口ずさみながら、ガチャピンムックの登場に手を止める度に、母に「早く早く!」と急かされていた。
私以上にせっかちな母だった。
(ご安心ください、まだ生きている。)
子どもの頃は、朝からバタバタせずにゆっくり支度させてよと思ったものだが。
配役が変わっても、所詮受け継いだ遺伝情報に逆らうこともなく、朝はしっかりバタバタ過ぎてゆく。
*****
ちょっと待て、「パタパタママ」とはなんぞや?という人も少なくないだろう。
(近頃は芸人さんもいるのね、そっちじゃないよ)
パタパタママを知らない人に、
パタパタママを知ってた人にも、
足早に紹介。
パタパタママ
1976年6月25日にキャニオンレコードからシングル発売。型番はCX-105。『ひらけ!ポンキッキ』の番組内では発売に先立って1976年6月1日から放送が開始された。Wikipediaより
そして、改めて歌詞を振り返ってみよう。
時代を感じるね。
夜は8時には寝てたんだ。
なんて健全。
今度この時間で替え歌での投稿してみよう。
今日はまだゆっくりできてる。
優秀、優秀。
「パタパタママ」
歌:前川陽子
作詞:高田 ひろお
作曲:佐瀬 寿一
パタパタママ パタパタママ パタパタ
パタパタママ パタパタママ パタパタ
6じ あまど パタパタ うるさいな
7じ おなべ ケロケロ だいどころ
8じ パパのくつを ピカピカくつみがき
9じ おそうじ スイスイ ぼくじゃまさ
10じ せんたく ポイポイ スイッチオン
11じ おふとん ポカポカ ふとんほし
12じ おけしょう パタパタ
ママ きれいだよ
パクパクママ パクパクママ パクパク
パクパクママ パクパクママ パクパク
1じ おかし ぱくぱく つまみぐい
2じ テレビ チラチラ いねむりさ
3じ となりのママと ペチャクチャベランダで
4じ かいもの ブラブラ ぼくいっしょ
5じ おふろを ピュクピュク わかしすぎ
6じ パパをうきうき おでむかえ
7じ ゆうしょく ぱくぱく
ママ よくたべる
パタパタママ パクパクママ もう8じ
そろそろぼく パジャマをきて おやすみさ