「なきうさぎ」と聞いてたこの子は、実はモルモットだったという話①
ああ、久しぶりだね。いつ見ても可愛い。親バカですみません。
この子は、モルモットのマック。平成18年4月13日、この世を旅立つまで楽しい時間を共に過ごした家族の一員。見ているだけで癒やされるので、たまに思い出しながらnoteにでも彼との記憶を綴っていこうかなと思います。
鶏小屋での衝撃的な出会い
結婚して間もない頃、主人の田舎を訪れた時だったかな。
すぐ隣に住む叔父さんが「後で寄って見ていったらいいっちゃ、先生にもらって可愛いのがいっぱいいるっちゃ。見たら欲しくなるぞー。好きなん持って帰ってもいいぞ。『なきうさぎ』とかゆう珍しいんやつじゃ。わっはっはー」と声をかけてきた。
「ん?なきうさぎ??ウサギ?」
なきうさぎを知らない我々は、互いに長い耳のウサギなんぞを想像しながら、言われるがまま叔父さんの後について行った。
「ほれ、そこ。可愛いっちゃー」
案内されたのは広い庭の奥にある鶏小屋。叔父さんはしゃがみ込んで小屋を奥の方を指さしている。
コケーーーーーーー、
コッコッコッ、コケーーーーーーー。
勇ましい烏骨鶏達が小屋の中を忙しく行ったり来たりしている。よく見ると、確かに小屋の隅っこに何やら茶色やら白やらの小さな動物達がいる。
仰々しく鳴く黒い鳥に見つからないよう、ひっそりと身を寄せて集まっている。1、2、3、、、、全部で10匹ぐらい?あれウサギ??にしては耳が短い。どうやら我々が知っているメジャーなウサギでは無いらしい。
当時、モルモット=実験動物ぐらいの知識しか無く、その姿形もよく分かっていなかった我々夫妻は、その珍しいと紹介された「なきうさぎ」をしばし観察することとなった。
「白いのも可愛いけど。茶色も可愛いっちゃー」
訳も分からぬまま鶏小屋に連れてこられた謎の「なきうさぎ」達。
珍しい「なきうさぎ」だと思い込んでいる叔父さん。
たった今「なきうさぎ」と教わった若夫婦。
翌日、運命の引き合わせが始まる。
つづく。
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