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青のフラッグについてぐだぐだと

最終回読んでみて

 まぁ本日最終話を迎えた青のフラッグ。読了された皆さんはどんな感想を持たれましたか? 自分は最善だと思い描いていた終わり方だったのでとても満足しています。

 まぁ私達、というか現実知ってる人間から見たらこれって結局の所ファンタジーなんだって意見が出るのもわかります。正直私が思い描いてた夢物語がそのまま結末になったようなものでしたから。

 でもあのエンドに難癖つける読者はまじで一番最初からこの作品読み直してこいって話ですよ。この作品でのテーマで一番大きいのは「枠を超えること」だと思うんですよね。最終話で漫画のコマを超えて手をのばすシーンがあったみたいに。

 常識だとか普通って言われるものの枠を超えていく、塗り替えていくっていってもいいような物語だったと思うんですよ。だからどんなエンドでも彼らの選んだ道なんだなって思って受け入れるつもりでいました一読者として。

 その結果がたまたま自分好みだったそうじゃなかった。これって結局作中にあったセクシャリティの話とまんま繋がってくるんですよね。好きな人が同性愛者だったとか好きになった人が同性だったとか。自分の価値観にないものそぐわない物をどれだけ自分の世界に受け入れていくかっていう、この物語で彼らが一番学んだことだと思うんですよ。

 だからなんだろう、作品の終わり方に関してはどう転ぼうと何も言うことなかったと思います、さっきも言ったとおりそれが彼らが選んだ道だと受け止めることしかできないから。

 だから今回の記事では最終回についてっていうよりかは今まで思ってた事を一旦このnoteにまとめようと思います、まとまりがなく読みにくいと思うので後日ある程度整理してまとめる記事を作ろうと思います。

物語の設定と展開

 最初読んだ時衝撃を受けました、ジャンプってもっと熱い作品ばかり扱う媒体だと思っていたのでこんな風に人間性をモロに出したある意味シリアスな作品って初めてで。

 でもまぁ確かに前作の「クロス・マネジ」に関しても性別をテーマに持ち出していた印象はあったので作風としては凄く納得できました。(「クロス・マネジ」もとてもおもしろいので未読の方はぜひ読まれてください)

 その後立て続けて起きる様々な性が起因になって起きる事件、みなさんも作中の出来事どれか一つくらいは身近で起きたことがあるんじゃないでしょうか? そのくらい現実的な問題を組み込んだ展開には読みすすめるたび自分がまるで当事者のような気分でした。

 多分当事者みたいな気分で読み進めてた方も多いと思います、そのくらい等身大な青少年が全力で問題にぶつかってた。そんな展開だったと思ってます。

登場人物について

 全員が全員育ちきっていない自分に苦しさを持っていたような感じでした。一人一人がすごく無力で、でもそんな中で誰かとぶつかって弱さの中で選択していく彼らでした。

 そして誰しもが正解で誰しもが不正解、己の価値観が常識だと思っていた彼らが非常識と対峙した際に見せるものこそがこの物語だったんだろうな、と思います。

 昔の人は『常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことを言う。』なんて言葉を残しています。彼らも今まで偏見だと気づかず集めていたコレクションを根底から覆されるような気分だったでしょう。

 そんな彼らが高校生という未成熟な年齢だからこそあの物語が成り立ったのかなと思ってます。彼らが成長した姿はあまり描写されなかったので最終巻を待つばかりです。

吐き出してみて

 いや相当キモい早口オタク文章でしたね、共感してもらえる方居たら飛んで喜びます。さっきも言ったとおりnoteにまとめ直したり動画でも肉声で語るような動画作れたらなって思ってます。

今日話題になった本

KAITO.『青のフラッグ』.集英社

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