犬橇

氷魚のせ
くだる 坂道
はりがねの
雪景色が 過ぎゆく
風が 身を きりさいて
皿に 最後の骨を のこすころ
きえて
白い 吐息となり
あとから 光の鈴音が とびゆく
そして
いよいよは 終りを 失くし
この坂の下の 尽きぬことを 告げる

 
【鎌倉の天気】
 はやまにくだる 冬の使者
 うつ波しぶきが 伝言


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