たちばな

あまくさ 垂れる
水俣 長野
花橘の 香は甘く
不動明王
七曲り 登り
はてぬる枝の 空まで
棄てて 帰らんや
日輪 蜜の壺から こぼる黄金
緑 木漏れる 風と吹き
よろこび 山山が 洋洋たり

 
【都々逸】
 かくす雲あれ あかす夜あり
 かげが二つの よる一つ


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