春泥濘

虚雪とけし 銀傘の雫のおちだまり
夢もはや泥とね 嘆きのはての裸足の子
あとにあとなし 忘れてはならじと、おき文の
春の望月 あかり確かなり 心たかむる

のこる日のよす波は花酒ほする哉

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