アリジゴク

ありし陽を おとす
白砂の錐
奈良がくれ
十をかぞえて 旅人を 啜る
まどひ 夕つどき
焼けた野にたつ カゲロウ
めぐらぬ一生
おちて 川なみの 花となり

 
【鎌倉の天気】
 うねりくづ 空の青が しぶきと落つる
 風もまた 烈しからんや


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