焼き栗

いがに ふく ふく
清籟の声 空 たかし
秋 しも
山 そむらむ
衣や いずれぞ 忘る
鬼に かるる
皮の 分あつきも 腹黒なき
夕焼け火に 焼かれて
笑ひ、
跳ねり けり

 
【鎌倉の天気】
 泣きやまぬ 秋の何者が 悲しみて
 見舞ふ潮目も 霧とたち


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