水琴

うち棄てて 冥闇
されど、とどかぬ
我が 心の そこ
見上げて 覗かば
君のる雲の 白き ひとすじ
いく 久しく
ありと なしとを
数えて 眠りに落ちた
苔深し
緑しく石
神ひかる 響き、ひとつ

 
【鎌倉の天気】
 はじまりの 午後照りつけ 椰子の
 背中にのぼる 太陽の実が落つる


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