天女花

空を すてて
光 ふり返らじ
おおやま 行けば
わけた蓮華の
こうべに 天地なし、とぞ知る
山の背
白雲は 早瀬のごとく 流さる
わすれ衣の
まつ人ありと 聞こへし
峠まで

 
【鎌倉の天気】
 峰をとぐ 風の湘湘 しらなみ毀ちて
 切子にふるうや 窓のかげ


 ▲ 雪男の記事一覧

いいなと思ったら応援しよう!