曲水

かさねた　十二の浮羽
ことなく
朧の　下は　ひとすじに
忘れた　にほゐが　さそひの
袖　ひきて
森は　しん
うつせみは　ただ
蘭渚に　あくがれる　のみや
我が　むねにつもる
旧懐
耳なきを　吟じも

　
【鎌倉の天気】
　こおりそでの　いまだ乾かぬ
　空はあおげど　白くもの融けゆかず

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